韓国経済、韓進海運破綻:大韓航空が600億ウォン支援、物流の混乱は解消へ

韓国経済、韓進海運破綻:大韓航空が600億ウォン支援、物流の混乱は解消へ

記事要約:管理人は韓国メディアが記事にどのようなタイトルを付けようが別にいいのだが、どう考えても事実上のミスリードなので下手すれば風説の流布が適用されるのではないかと思う。記事には韓進海運破綻による物流混乱で大韓航空が600億ウォン支援が決まった。これによって物流の混乱は解消されるとある。でも、額が一桁足りないので解決にはほど遠い。

物流混乱解決には6000億ウォン。日本円で600億円がいる。それがたかが合計1000億ウォン程度で物流混乱が解消されるはずはないのだ。だから、管理人はミスリードだと述べている。なので今回はしっかりと記事に突っ込みを入れておく。ミスリードを放置するわけにはいかないからな。

>大韓航空の関係者は「韓進海運の売上債権(今後入ってくる運送料などの売掛金)を担保に600億ウォンを融資という形で支援することにした」と明らかにした。

以前は米国のロングビーチターミナルの保有地を担保にすることで600億ウォン支援するという話だった。しかし、すでに担保として抑えられていたので、二重担保になっていて事実上不可能だった。それが今回は大韓航空が担保に取ったのは韓進海運の売上債権(今後入ってくる運送料などの売掛金)らしい。これもよくわからないな。

まず、今後は韓進海運に荷物を預ける荷主はほとんどいないので売上債権が600億ウォンも入ってくる可能性はまずない。しかも、仮に売掛金が入ってきても債権団が差し押さえするんじゃないのか?どういう契約かはしらないが債権団が売掛金を見過ごすとは思えない。しかも、その売掛金には船員や社員の給料も入っているだろうに。

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大韓航空の株価にこの決定のニュースが出てもたいした影響はない。むしろ、株価が上がっている。今後、この大韓航空の株価がどう動くかも管理人は韓国市場が開いているときはチェックしている。

>これによって、韓進海運の法定管理(会社更生法適用に相当)申請を機に世界各地に広がった「物流混乱」は解消に向 かう見通しだ。

これがミスリード。そもそも、解消に向かうとかいいながら後半では不十分だという指摘があるとか、意味不明なことを言い出す。じゃあ、誰が解消に向かうとか考えたのか。

>韓進海運は600億ウォンの資金が入り次第、米国・日本など8か所の「安全な港(船舶差し押さえの恐れがない港)」で荷役作業を急ぐ予定だ。だが趙会長の 私財を含めた1000億ウォンを投じても「物流混乱」の解消には不十分との指摘もある。

追加の600億ウォンを使って米国や米国などで荷役作業を急ぐと。現金払いでもらえるなら日本や米国の港もコンテナが邪魔になるのでさっさとどけてもらいたいところだろう。でも、これシンガポールや中国といった1番大きな港が何一つ解消されてないような・・・で、これを読んで何で物流の混乱は解消に向かうのか。管理人は理解できない。

もっとも、解消に向かうならそれでいい。もうすぐ放置して1ヶ月が経とうとしているし、世界中の港や雇われている船員が可哀想だしな。さすがに洋上で毎日スマホで遊んでるのも飽きただろうに。今後は給料が支払われるのか。次に雇ってもらえるのか。頭を抱える問題は色々あるからな。今後の売掛金が担保に抑えられてしまった以上、給料優先になるかすら怪しいしな。

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韓国経済、韓進海運破綻:大韓航空が600億ウォン支援、物流の混乱は解消へ

韓進海運の大株主、大韓航空は21日午後、緊急取締役会を開き、韓進海運に対する600億ウォン(約 54億円)の資金支援案を確定した。大韓航空の関係者は「韓進海運の売上債権(今後入ってくる運送料などの売掛金)を担保に600億ウォンを融資という形 で支援することにした」と明らかにした。

これによって、韓進海運の法定管理(会社更生法適用に相当)申請を機に世界各地に広がった「物流混乱」は解消に向 かう見通しだ。

韓進海運が先月31日に法定管理を申請して以降、国内外の港では荷役作業が滞り、物流がまひした。海外の船 主などに船舶の仮差し押さえを申し立てられた上、荷役会社からは相次いで延滞金を要求され荷役を拒否されたからだ。

国内外の荷主らの被害が拡大すると、韓 進グループは今月6日、趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長が私財400億ウォン(約36億円)をつぎ込み、韓進海運の大株主である大韓航空も600億ウォンの支 援を決めた。

大韓航空は韓進海運が保有する米国ロングビーチ港のターミナルの株式(54%)を担保に取る予定だったが、すでに同ターミナルの株式を担保に 取っている海外の金融機関などの同意が必要となるため、不可能と判断した。

その後「確実な担保がなければ背任になる恐れがある」と大韓航空の社外取締役ら が反対したため資金支援はさらに遅れた。韓進グループは、ロングビーチ港のターミナルではなく「売上債権」を担保として資金を支援する案を検討してきた。

韓進海運は600億ウォンの資金が入り次第、米国・日本など8か所の「安全な港(船舶差し押さえの恐れがない港)」で荷役作業を急ぐ予定だ。だが趙会長の 私財を含めた1000億ウォンを投じても「物流混乱」の解消には不十分との指摘もある。

海運業界の関係者は「いまだに荷役作業ができない韓進海運のコンテ ナボックスは18万個に達する」として「今回の融資に加え、さらに1000億ウォンの荷役費用が必要になる」と話した。

李性勲(イ・ソンフン)記者

(http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/09/22/2016092200616.html)

韓国経済、韓進海運破綻:大韓航空が600億ウォン支援、物流の混乱は解消へ」への3件のフィードバック

  1. ゾンビ企業の多い韓国のことだから、放って置くと韓進海運も息を吹き返す心配がある。早い時期に完全決着に追い込む必要がある。
    一般論ではあるが、日韓関係改善には韓国経済が重要な要素であり韓国企業を適正な力と規模に制御しておく必要がある。日本は自らの利益確保のために韓国企業に力を付けさせてしまったが、今後は経済的利益より適切な力関係を築く施策が必要であると思う。しかし韓国企業の自滅を待つしかないのだろうか。

  2. 売上債権を担保に600億ウォンを融資か、、、各国で日本みたいにすれば融資かな、、
    私は荷物が最優先、それで前え進むのならそれでいいと思う、
    でもそうはいかないよな~、各国いろいろある、、、
    韓進海運はもうだめ、、荷物は行きと帰りがないとだめなんだ、縮小しても もう帰りの
    荷物はない、でも 縮小して赤字切ってもやらないといけない事情があるのではないか、
    北だ、海上封鎖されたら 外国船は行かない 全滅だ、それでは日本もこまる、
    ぎりぎりで息絶えだえで 生きてもらわないとこまるんだ、 と思うんだがな?、、、
    だいいち 燃料はどっから輸入してんのよ、 日本だろ。。。

  3.  更新お疲れ様です。

     物流の混乱が解消へ…という韓国のマスコミの報道がある一方で、アメリカでは解消には程遠いという報道がされているようですね。

     どうも、荷降ろしなどの費用が工面できた船でも、荷降ろし後の出港計画が立てようがないようで…以前、こちらの記事にも「帰りに積む荷物がないので橋をくぐれるだけ喫水線を下げられず、立ち往生している」という、その点を触れておいでのものがありましたが…そんな船を増やす訳にはいかない、ということのようです。

     港を出るあてのない船を入れて港を塞ぐ訳にはいかない…と、ニューヨーク港では荷役費用の前払いだけでなく、出港計画の事前提出をしないことには入港を拒否しているようです。

     …まだまだ続きそうですね…。

     (ソース:ロイター http://jp.reuters.com/article/hanjin-shipping-debt-usa-bankruptcy-idJPKCN11R0BE)

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