韓国経済、中国の人民元、カナダドルに追い抜かれ「決済通貨」6位に転落 成長鈍化で国際化戦略に急ブレーキ
記事要約:人民元が決済通貨としての地位をどんどん失っているようだ。なんとカナダドルにまで追い抜かれて6位に転落という。おかしいな。IMFに決済通貨として認められて人民元を取引できる国が増えたんじゃないのか。ほら、韓国なんて人民元と直接取引できるようになって喜んでいたじゃないか。今回の産経の記事は中々面白い視点で語っている。
>通貨別の決済シェアで、元は2015年8月に日本円を上回り、ドル、ユーロ、ポンドに次いで初の4位につけた。だが、経済成長鈍化や元安でシェアが低下。再び円を下回って15年12月段階で5位になっていた。
管理人もこの情報を知っていたので人民元がこのまま基軸通貨になるかもしれないと思っていたのだが、どうやら気がつくとカナダドルに追い抜かれたそうだ。そもそも13億人の人口を抱えて決済シェアを人口が中国と比べて圧倒的に少ない日本と英国に負けている時点で、未だに中国は経済での有利性を確立したとはいえない。
つまり、2015年が中国のピークだったのだろう。そりゃ、毎回、7.5%成長とか嘘ばっかりの統計データではな。そもそも偽札が多い元なんて取引通貨として致命的なんだよな。ATMから偽札が出てくる国なんて中国ぐらいだろう。
>また、16年通年の元建て決済総額は前年比で29・5%も減少した。元は昨年10月に、国際通貨基金(IMF)の仮想通貨「特別引き出し権(SDR)」に組み込まれたが、評価は上がらず、習近平指導部が目指した元の国際化戦略に急ブレーキがかかった格好だ。
そうそうIMFが何を血迷ったかをこのようにSDRに組み込んだんだよな。それで元も基軸通貨になるとかすっかり騙されるところだった。しかし、元建て決済が29.5%も減少って、中国経済はどれだけ急降下しているんだろうか。仮に30兆円ぐらいとしても10兆円ぐらい減ったわけだしな。さすがに急激に減りすぎだろう。
>元をめぐっては、SDR入り後も為替相場の形成を市場に委ねる通貨改革は進まず、国際通貨としての信頼性や利便性は向上していない。さらに中国を「為替操作国」に指定すると主張したトランプ氏による米政権の動きも不透明で、環境は一段と悪化している。
つまり、もう中国経済の成長がブレーキかかって、後はトランプ政権がトドメを刺しに来ると。韓国がアメリカに良いなりになっているのはこのためか。これはちょっと良くない展開だな。次期大統領がTHAAD配備を容認してしまえば、まだ韓国が米国陣営に居座られてしまうじゃないか。さっさと中国側へといって欲しいのに。
>SWIFTによると、通貨別の代金決済シェアは昨年12月の段階で、米ドルが42・09%。ユーロが31・30%、ポンド7・20%、円3・40%、カナダドル1・93%だったのに対し、元は1・68%にとどまっている。
通貨シェアの流通量はその国の経済力に直結する。管理人が英国のポンドが強いといったのもそのためだ。このシェアは重要だと思う。しかし、IMFは間違っていたとしか思えんな。
>また、ロイター通信によると、国際金融協会(IIF)の調べで、中国からの資本純流出が16年通年で7250億ドル(約82兆円)と前年を約500億ドル上回って過去最高を記録した。
アメリカを批判して中国が強きかと思ったらただのハリボテにすぎないと。資本流出が加速しているので無理矢理、中国に引き留めようとしているわけだが、それも上手くいっていない。世界の工場の地位もいずれなくなりそうだな。情報統制を強化するわけだ。
中国の場合、経済成長が鈍化すると市民が飢えてしまうので各地に内乱が発生する。また、中国共産党が実質、中国を支配しているが人口比では市民の方が圧倒的に多い。また各地の勢力には軍閥がいる。一度、大規模な内乱が起これば中国は一気に瓦解することになる。昨年に工場の爆発とか、いかにもテロぽい事件があったが、なんとかまだ抑えているようではある。
そろそろ日本の中国人観光客が目当てにしていた愚かな商売も爆買いという言葉に騙されたことに気づく頃だろう。管理人は最初から地元客を大切に扱わない商売はいずれ破綻すると述べていた。中国経済の失速は当然、観光客の財布に直結するわけだから、以前のように大量に買ってくれる上客にはならない。むしろ、マナーが悪い中国人は日本人からすれば避けられる存在である。
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韓国経済、中国の人民元、カナダドルに追い抜かれ「決済通貨」6位に転落 成長鈍化で国際化戦略に急ブレーキ
【上海=河崎真澄】中国の人民元が貿易や対外投資の決済に使われる通貨として昨年12月、カナダドルに追い抜かれて6位に転落したことが、銀行間の送金ネットワークを運営する国際銀行間通信協会(SWIFT)の調べで分かった。
通貨別の決済シェアで、元は2015年8月に日本円を上回り、ドル、ユーロ、ポンドに次いで初の4位につけた。だが、経済成長鈍化や元安でシェアが低下。再び円を下回って15年12月段階で5位になっていた。
また、16年通年の元建て決済総額は前年比で29・5%も減少した。元は昨年10月に、国際通貨基金(IMF)の仮想通貨「特別引き出し権(SDR)」に組み込まれたが、評価は上がらず、習近平指導部が目指した元の国際化戦略に急ブレーキがかかった格好だ。
元をめぐっては、SDR入り後も為替相場の形成を市場に委ねる通貨改革は進まず、国際通貨としての信頼性や利便性は向上していない。さらに中国を「為替操作国」に指定すると主張したトランプ氏による米政権の動きも不透明で、環境は一段と悪化している。
SWIFTによると、通貨別の代金決済シェアは昨年12月の段階で、米ドルが42・09%。ユーロが31・30%、ポンド7・20%、円3・40%、カナダドル1・93%だったのに対し、元は1・68%にとどまっている。
また、ロイター通信によると、国際金融協会(IIF)の調べで、中国からの資本純流出が16年通年で7250億ドル(約82兆円)と前年を約500億ドル上回って過去最高を記録した。
中国経済の鈍化懸念による資本逃避に加え、対中進出した米国企業などが利益の本国送金を増やしているという。
IIFは、トランプ政権が保護主義的な対中政策を強めれば、中国からの資本流出が加速する恐れがあると指摘している。
(http://www.sankei.com/economy/news/170204/ecn1702040020-n1.html)