韓国経済、サムスン電子:1-3月は40%減益-通貨高やアップルの攻勢で

韓国経済、サムスン電子:1-3月は40%減益-通貨高やアップルの攻勢で

記事要約:サムスン電子の1月~3月の決算は40%減益らしい。これは通貨高やアップルの攻勢が原因とのことだが、その減益率が異常に高い。携帯電話部門の営業利益は2兆7400億ウォンと、前年同期の6兆4300億ウォンから減少したという。携帯部門だけみれば、およそ60%ほど減少となる。

頼みの部門が大幅な減益。半導体やディスプレーなどでなんとか黒字を維持しているが、この先、ギャラクシーS6が売れなければ、もはや、携帯部門は死んだも同然ということ。いよいよ、サムスン危機が迫っている。サムスン危機を抜け出すには究極のウォン安へするしかない。

2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

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韓国経済、サムスン電子:1-3月は40%減益-通貨高やアップルの攻勢で

(ブルームバーグ):韓国サムスン電子 の1-3月(第1四半期)純利益はアナリスト予想を下回った。米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の大画面機種に消費者が乗り換えたことや、韓国ウォンの上昇で海外市場での価格が割高になったことが響いた。

29日の届け出によれば、少数株主持ち分を除いた純利益は前年同期比40%減の4兆5200億ウォン(約5030億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト23人の予想平均は4兆9000億ウォンだった。減益決算は4四半期連続。

サムスンはスマートフォン販売で築いた圧倒的地位をアップルや中国メーカーに切り崩されつつあり、収益性が低下。為替相場変動の影響で利益が8000億ウォン押し下げられており、半導体やディスプレー部門に傾斜する必要に迫られている。

元大宝来証券のアナリスト、イ・ジェユン氏はサムスンの決算発表に先立ち、「世界的にスマホ需要は高価格機種と低価格機種に一段と二極化している」と述べ、サムスン電子の「ギャラクシーは少なくとも『S6』が発売されるまでは、両者の間で圧迫されていた」と指摘した。

携帯電話部門の営業利益は2兆7400億ウォンと、前年同期の6兆4300億ウォンから減少した。

サムスンは電子メールで配布した発表文で「2015年は中国やインドなど新興国のスマホ市場の伸びにより成長が続く見通しだ。だが、中間価格帯や低価格帯の市場での競争激化や、為替動向の影響による特定地域での需要減少の可能性が課題になり得る」と説明した。

半導体メモリーとアプリケーションプロセッサー(AP)を生産する半導体部門の利益は2兆9300億ウォンと、前年同期の1兆9500億ウォンから増加した。
テレビを含む家電部門の損益は1400億ウォンの赤字となり、前年同期の1900億ウォンの黒字から悪化した。ウォン高に伴い輸出市場で製品が割高となった。ウォンは3月までの1年に対ユーロで23%値上がりした。

ディスプレー部門は利益率の高い製品の販売増加を追い風に、5200億ウォンの営業利益を計上した。

同社は15年の設備投資を前年と同じ水準にする方針も示した。

(http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NNJMJ06JTSEF01.html)