【朝鮮日報コラム】「ああ、文在寅」扇動政治家はこの悪循環の隙に巣食って卵を産む。そして、国家の没落が本格化!【動画】

2023年1月23日は韓国はお正月を迎えている。そして、24日も振替休日でお休みなのだが、日本人には特に関係ない。ただ、関係あると言えば韓国でも寒波が到来しているということだ。おそらく、21世紀で1番寒いお正月になったんじゃないか。

さっき、中央日報の記事を確認すると、24日、ソウルの体感温度は氷点下23度まで落ちたそうだ。氷点下23度って。バナナで釘が叩ける世界か。とにかく寒すぎるだろう。それなのにこの寒さが序の口らしい。明日はもっと寒くなるとか。そんな韓国の寒波情報は老いといて本題に入ろう。なに、今日は我らがヒーロー、レジェンド、経済の天才である文在寅大統領について書かれた朝鮮日報のコラムだ。

そのコラムにはムン君の素晴らしい実績が書き連ねてある。その中で新たな負の遺産が見つかったのだ。この負の遺産は国民年金に関するものだ。そこでムン君が素晴らしいことをしたのだ。まさに「国民目線」だ。これはちょっと最初に引用しておこうか。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2018年11月7日、保健福祉部長官から国民年金改革案の報告を受け、「国民目線に合わない」と突き返した。金宜謙(キム・ウィギョム)青瓦台報道官は、「単なる見直しではなく、全面的に見直せという意味だ」と述べた。彼は「改革案のどの部分が国民目線と合わないというのか」という質問に「保険料引き上げ」と答えた。保健福祉部の改革案は保険料率は9%から12-13%に引き上げる代わりに老後所得に年金が占める比率を40%から45-50%に高める内容だった。こうして国民年金改革は水泡に帰した。

ムン君は国民年金改革案に「国民目線に合わない」と突き返して全面的に見直せだ。どこが合わない時いたら保険料を引きあげるのはやめろ。うん。その通りだ。まさにムン君の国民目線だ。毎月一定額を支払うのに9%が13%になればどれだけ国民が困ると思っているのか。全くもって慧眼である。さすが、庶民派のムン君らしいエピソードだ。しかし、この朝鮮日報のコラムはこれが気に入らないらしい。

なぜなのか。これから記事の要点を整理してから見ていこう。

■記事の要点

1.「国民目線」という単語になった場合は警戒が必要だ。「国民目線」は大統領が愛用する表現だ。「国民目線」という言葉で「自身のレベル」を覆い隠すことが多いためだ。

2.年金については、全ての国の国民目線が同じだ。少なく払って早く、たくさんもらうことだ。しかし、経済原理に反するそうした年金制度は長く持ちこたえることができない。遅かれ早かれ破綻する。先進国または先進国の敷居を跨いだ国は例外なく年金危機を経験した。出生率が低下し、税金を払う労働人口は下り坂にあり、引退した年金生活者が急増するからだ。

3.年金危機は単に年金危機で終わらない。年金を払って受け取るという均衡が崩れれば、国は借金をして年金を給付しなければならず、国の借金が増えれば国家予算による債務償還負担が増大。赤字予算が体質化すれば経済が低迷し、景気が後退すれば雇用が減り、雇用が減ると年金を払う人が減るという悪循環に陥る。扇動政治家はこの悪循環の隙に巣食って卵を産む。そして、国家の没落が本格化する。

4.「国民の目線に合わない」とし、文大統領が18年に年金改革案を退けた韓国は、22年末に年金改革を学ぶために日本に視察団を派遣した。

5.22年末時点で日本の100歳以上の高齢者は9万5000人を記録した。1963年の153人から出発し、81年には1000人台を超え、98年の1万人突破を経て、高齢化がどっと押し寄せてきた。韓国は高齢化の速度が日本を上回る世界唯一の国だ。この流れは昨日きょうのことではない。20年近く続いた長期的傾向だ。18年時点で文在寅大統領にそれが見えなかったとすれば盲目も同然であり、見えているにもかかわらず「国民目線」を口実に覆い隠してしまったとすれば良心に背いた無資格者だ。

6.尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は年金改革を宣言した。1998年と2007年の小改革以来初めての大改革だ。今のスケジュール通りに進めても、27年にようやく実行可能とだ。日本より23年遅れてしまった。教育改革、労働改革、国防改革、政府系企業改革、健康保険改革を先送りにした請求書も次々と突きつけられるだろう。 本当に「ああ、文在寅」だ。

以上の6つだ。この記事は思い込みが激しい。ムン君のやったことは悪だと決めつけてるかかる。恣意的な内容も多数含まれている。要点ではカットしたが、フランスのマクロン大統領がやった年金制度改革がそこまで優れたものでもない。

そもそも国民年金がいつまでも破綻しないシステムなどビスマルクに騙されてるのだ。なぜなら、国民年金システムは少子高齢化社会が到来すれば破綻するシステムなど誰の目でも明らかだ。年金もらう方が圧倒的に増えて、それを支える働き手が少なくなれば維持出来なくなる。それは例え、保険料を上げても同じことだ。

ムン君が保険料引き上げに反対しようが、しまいが、それが持続するシステムであったとはおもえない。将来、もらう年金が減らされていく未来しか見えないだろう。これは日本でもそうだが。

では、順番に見ていこう。

まず1からだが「国民目線」は大統領が愛用する表現だ。そりゃそうだよな。自分の考えを押しつけたらただの独裁だ。だから、何でも国民のためにやっている。国民目線だ。国民から選ばれた大統領が私利私欲で国家運営なんてするわけない。ないよな?

次2だが、こちらが指摘したことが書いてある。いずれ年金制度は破綻するとな。そして、3では年金制度の破綻は単なる「年金危機」ではない。経済というのは1つがダメになれば、それが他のことにも悪影響して、それがどんどん拡大して連鎖反応を引き起こす。

年金制度が維持できなくなれば、当然、受け取る側が納得しないので国が赤字国債でも発行して払うことになる。すると国家債務の償還負担が増大する。そして、赤字体質が日常化すれば、大規模な経済対策がとれなくなり、景気は後退していくと。すると企業は雇用を減らすので、国民年金の保険料を払う人が減る。

そして次だ。扇動政治家はこの悪循環の隙に巣食って卵を産む。そして、国家の没落が本格化する。まさに韓国の政治家がいつもやってそうなことじゃないか。ええ?ムン君はしてないですよ。コロナ禍で大規模な赤字国債発行して自営業に香典費を出そうとしたぐらいだ。なんせ、ムン君は自営業に対して1回、給付金を10万円ほど出して終了したぐらいだしな。

ムン君はこの国が腐っている原因が自営業にあるとわかっていたんだ。だから5%も減らして、パイの実を大きくした。これなら自営業も随分、ライバルが減って商売しやすくなったはずだ。ええ?没落した自営業の土地を安く財閥が買いたたいて、財閥がより富を増やした?気のせいだ。確かに経済格差は大きくなったが、財閥から仕事をもらってる中小企業は山のようにある。財閥=悪と捉えては本質は見誤る。

少し話はずれるが、サムスン電子が1番儲けているから、けしからんという韓国人が多数いるだろう。でも、そのサムスン電子があるからこそ、下請けは仕事を回してもらっているのだ。搾取、云々の話はおいといて財閥が韓国経済に貢献してきた事実は変わらない。もっとも、賢い韓国企業は海外に拠点を構えて韓国ではあまり事業を増やそうとはしないだろうな。これからはベトナムが韓国輸出企業の生産拠点になる。韓国には本社があるだけになるだろう。

そして、財閥企業は政治家に取り入って、自分たちの儲けを増やすようにする。でも、自営業って一般的には個人だよな。フランチャイズでノウハウを得てる可能性もあるが、政治家に取り入るような自営業はほとんどいないだろう。なら差は歴然とする。えちごやが黄金色のお菓子をお偉いさんに献上する。しないでは、待遇が全く異なるわけだ。

次に4だが、日本に学べと使節団を派遣したと。これは引用しておこうか。

「国民の目線に合わない」とし、文大統領が18年に年金改革案を退けた韓国は、22年末に年金改革を学ぶために日本に視察団を派遣した。日本は04年、世論と野党の反対を押し切って年金改革を断行した。日本側は韓国の視察団に対し、年金改革当時、小泉首相が「年金負担が増え、受給額が減るという苦い薬を飲み込むよう国民を説得した」と指摘し、年金改革における国家指導者の絶対的役割を強調した。経済活力が低下していく日本は、この改革さえもなかったら、既に挫折していただろう。

これも思い込みだ。確かに小泉改革で年金負担が増えて、受給額が減るということで国民を説得した。でも、それを国民が渋々受け止めたわけではなく、そうなるような世論が形成されていた。誰もが破綻するのがわかっている年金制度を維持するために、将来にもらえる額が減って納得するというのか。そして国民は貯蓄に励んだのだ。年金にあまり期待できない。それなら自分で貯めておくしかないと。日本の金融資産は2005兆円だったか。

日本悲観論では何十年も給料は上がらない。日本はもう低所得だといいつつ、その金融資産はダントツで世界一という。この矛盾を説明してくれる著名な人はいるんだろうか。まさか、日本人は貯蓄好きだとか意味不明なことを主張するつもりじゃないだろうな。

30年、低所得なのに金融資産が2000兆円も存在して、それのほとんどが預金である。それも、国の年金制度を信用してないからだと見ている。この話に深入りするとまた長くなるのでこの辺でやめておく。

それで、5と6は問題を先送りしたムン君に対して嘆いてると。ああ、そうですか。でも、韓国人は「棚上げ」大好きだろう。これもムン君でいうなら国民目線だ。

韓国語の「ヌンノッピ」という単語は「目の高さ、目線」といった意味で、ある状況や物事を判断するレベルを示す。消費者目線、観客目線、学生目線などといった具合に使われる。いつからか何とでも結び付き、新しい意味をつくり出す流行語となった。ただ、「目線」が「国民」という言葉と結びついて、「国民目線」という単語になった場合は警戒が必要だ。「国民目線」は大統領が愛用する表現だ。「国民目線」という言葉で「自身のレベル」を覆い隠すことが多いためだ。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2018年11月7日、保健福祉部長官から国民年金改革案の報告を受け、「国民目線に合わない」と突き返した。金宜謙(キム・ウィギョム)青瓦台報道官は、「単なる見直しではなく、全面的に見直せという意味だ」と述べた。彼は「改革案のどの部分が国民目線と合わないというのか」という質問に「保険料引き上げ」と答えた。保健福祉部の改革案は保険料率は9%から12-13%に引き上げる代わりに老後所得に年金が占める比率を40%から45-50%に高める内容だった。こうして国民年金改革は水泡に帰した。

 フランスのマクロン大統領が11日、「今年は年金改革の年にすべきだ」と表明すると、労組は直ちにゼネストを宣言した。ストライキが始まる18日以後、公共交通機関、病院、学校、港湾、空港は緊急事態を迎えることになる。かの国の労組体質からみて、歩道ブロックを破壊して投げ、バリケードが炎に包まれる過激デモも予想される。フランス政府による年金改革案は年金支給開始年齢を64歳に2年遅らせる代わりに支給額を高めるものだ。マクロン大統領は「未来世代に公正で堅実な年金制度を残さなければならない」とし、政府報道官は「ゼネストを恐れない。 政府は最後までやる」と強調した。

 年金については、全ての国の国民目線が同じだ。少なく払って早く、たくさんもらうことだ。しかし、経済原理に反するそうした年金制度は長く持ちこたえることができない。遅かれ早かれ破綻する。先進国または先進国の敷居を跨いだ国は例外なく年金危機を経験した。出生率が低下し、税金を払う労働人口は下り坂にあり、引退した年金生活者が急増するからだ。

年金危機は単に年金危機で終わらない。年金を払って受け取るという均衡が崩れれば、国は借金をして年金を給付しなければならず、国の借金が増えれば国家予算による債務償還負担が増大。赤字予算が体質化すれば経済が低迷し、景気が後退すれば雇用が減り、雇用が減ると年金を払う人が減るという悪循環に陥る。扇動政治家はこの悪循環の隙に巣食って卵を産む。そして、国家の没落が本格化する。

 少なく払ってたくさんもらいたいという国民心理は、どの国も同様だ。人口減少と高齢化という条件にも差がない。ところが、ある国は年金危機のせいで挫折し、ある国は持続可能な年金制度を新たにつくり出す。違いを生むのは国家指導者のレベルと力量だ。すなわち「文在寅の目線」と「マクロンの目線」の差だ。

 「国民の目線に合わない」とし、文大統領が18年に年金改革案を退けた韓国は、22年末に年金改革を学ぶために日本に視察団を派遣した。日本は04年、世論と野党の反対を押し切って年金改革を断行した。日本側は韓国の視察団に対し、年金改革当時、小泉首相が「年金負担が増え、受給額が減るという苦い薬を飲み込むよう国民を説得した」と指摘し、年金改革における国家指導者の絶対的役割を強調した。経済活力が低下していく日本は、この改革さえもなかったら、既に挫折していただろう。

 22年末時点で日本の100歳以上の高齢者は9万5000人を記録した。1963年の153人から出発し、81年には1000人台を超え、98年の1万人突破を経て、高齢化がどっと押し寄せてきた。韓国は高齢化の速度が日本を上回る世界唯一の国だ。この流れは昨日きょうのことではない。20年近く続いた長期的傾向だ。18年時点で文在寅大統領にそれが見えなかったとすれば盲目も同然であり、見えているにもかかわらず「国民目線」を口実に覆い隠してしまったとすれば良心に背いた無資格者だ。

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は年金改革を宣言した。1998年と2007年の小改革以来初めての大改革だ。今のスケジュール通りに進めても、27年にようやく実行可能とだ。日本より23年遅れてしまった。教育改革、労働改革、国防改革、政府系企業改革、健康保険改革を先送りにした請求書も次々と突きつけられるだろう。 本当に「ああ、文在寅」だ。

【朝鮮日報コラム】「ああ、文在寅」扇動政治家はこの悪循環の隙に巣食って卵を産む。そして、国家の没落が本格化!【動画】」への1件のフィードバック

  1. 今季最強の寒波の影響でJR西日本の満員電車が立ち往生し10時間も乗客を閉じ込めました。乗客は飲まず食わずでトイレも出来ずによく我慢したな~と感心します。海外なら暴動が起きていますよ日本人は怒らないのか?って馬鹿にされそうです。立ち往生していた列車の車掌から「乗客を降ろした方がよい」と運転指令に進言があったのに「ポイントの修理を優先する」とされて引き下がったのも情けない、ここは「事件は“会議室”で起きてるんじゃない! “現場”で起きてるんだ!!」と叫んで欲しかったです。しかしもっと現場で臨機応変に対応出来なかったのかな~と思います。駅近くまで電車を進めて駅員に応援してもらって乗客を降ろすとか出来なかったのか?でも列車の車掌もよく乗客を我慢させたのには感心します、今の世の中クレーマーが多いのに乗客に暴行されなくて良かったです。JR西日本も10時間も乗客を閉じ込めた神経が分かりません”てめえら人間じゃねぇ!”と言われても仕方がありませんね。

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