韓国輸出 2月の輸出7.5%減 半導体不振で5カ月連続マイナス-25年ぶりの12ヶ月連続貿易赤字!【動画】

韓国輸出 3月に入ったので、しばらくは2月の統計データを中心に見ていくことになる。そして、最初は韓国経済の基礎とも言える貿易についてだ。こちらが予想した通り、2023年の上半期はまさに絶望といった感じだ。

半導体不振は長引くようで、韓国のサムスン電子やSKハイニックスの2023年は大赤字が確定している。上半期に韓国輸出は回復するとか、韓国政府は楽観論を述べているが、どこまで回復するのかは未知数だ。そもそも、2月の輸出額が7.5%減の501億ドルとか。随分減りましたね。

2月の輸入額は554億ドルと。こちらは前年同月比で3.6%増加。貿易収支は53億ドルの赤字となった。その原因はもちろん、半導体の輸出額が42.5%急減したことだ。もはや、二束三文で売りさばいている状態だから儲けなんて出るはずもない。だいたい、韓国勢が半導体を作りすぎたのが原因だろう。サムスン電子は潰れないが、SKハイニックスはかなりやばいだろう。それで、予想通り、12ヶ月連続の貿易赤字となったと。

書いてあることをまとめたらあっさり終わってしまった。もうちょっと詳しいデータが欲しいところであるが何もないので、韓国の半導体も見ていこう。では、記事の要点を整理していく。

■記事の要点

1.サムスン電子メモリー事業部は今年1、2月に3兆ウォンほどの営業赤字が出ていると推定される。匿名を求めた複数の業界関係者は「サムスン電子の内部で1-3月期にメモリー事業で最大4兆ウォンの損失が出るという報告があったと聞いている」と話した。

関係者らは「ファウンドリー(半導体委託生産)で収益が出ているが、まだ規模は小さく、メモリー事業の大規模な赤字をカバーするレベルでない。半導体(DS)部門で1-3月期に2兆ウォン以上の営業損失が避けられないという声が出ている」と伝えた。

2.業績の大半をメモリーに依存するSKハイニックスはさらに厳しい冬を送っている。市場ではSKハイニックスが今年1-3月期に4兆ウォン台の赤字になるという見方もある。昨年10-12月期、サムスン電子半導体部門の営業利益は前年同期比97%減の2700億ウォンだった。SKハイニックスは1兆7012億ウォンの営業赤字を出した。1月の半導体輸出はメモリー半導体の価格下落と需要減少が重なり、前年同期比で44.5%急減した。

3.目の前には暗雲が垂れ込めている。市場調査会社トレンドフォースによると、DRAMの価格はさらに今年1-3月期に20%、4-6月期に11%下落すると予想される。NAND型フラッシュメモリーも同じ期間にそれぞれ10%、3%落ちる見込みだ。DRAM価格は昨年下半期に34%急落した。

4.さらに米国がサムスン電子とSKハイニックスの中国内メモリー生産・投資に規制を強化するという見方があり、状況は最悪に向かっている。サムスン電子は中国でNAND型フラッシュメモリーの40%を、SKハイニックスはDRAMの50%、NANDの20%を生産している。工程転換のタイミングを逃す場合、莫大な損失が避けられない。

5.サムスン電子では今年1-3月期、20年来の最悪「アーニングショック(業績衝撃)」が現実化している。サムスン電子がメモリー事業で年間赤字となったのは1990年代を除いて2001年と2008年だけだ。2001年10-12月期には情報技術(IT)バブル崩壊後に半導体で2120億ウォンの赤字を出した。グローバル金融危機当時の2008年10-12月期には6900億ウォンの営業赤字となった。

6.ただ、サムスン電子は明確な人為的減産なく正面突破するという戦略だ。中長期の需要に備えて半導体技術競争力と市場支配力を維持するために当面の損失は覚悟するということだ。サムスン電子は今年の設備投資と研究開発投資額を例年水準に維持するという。最近は子会社のサムスンディスプレイから20兆ウォンを借り入れた。

7.SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は27日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開幕した「MWC2023」で記者らに対し、半導体不況について「サイクルが短くなったため、近いうちに上向くと期待する」と話した。漢陽大の朴在勤(パク・ジェグン)融合電子工学部教授は「次世代DRAM DDR5などゲームチェンジャーが登場するなど従来のメモリー半導体の概念が変わり、さらに拡張される傾向」とし「今は高性能・高容量メモリー開発に死活をかける時期」と述べた。

以上の7つだ。今回の記事はサムスン電子とSKハイニックスがどれだけ危機的な状況下がすぐわかるようになっている。サムスン電子は潰れることはないが、SKハイニックスはヤバいだろう。

では、順番に見ていこうか。

サムスン電子は1月、2月で4兆ウォンの損失が出ると。だから作りすぎなんだと。需要も考えに大量生産して、過剰供給となったら、赤字覚悟で売りさばく。在庫処分したいのはわかるが、その在庫を捌いても、半導体需要が戻ってきてないじゃないか。しかも、最新のニュースだと在庫がまた増えてるんだよな。引用しておこうか。

サムスン電子の在庫資産が昨年、史上初めて50兆ウォン(約5兆1900億円)を突破した。原材料の調達費用も100兆ウォンをはるかに超え、過去最高水準に達した。世界的な景気低迷で消費が冷え込み在庫資産が急増する一方、サプライチェーン危機で急騰した原材料価格がコストを圧迫するという二重苦が深刻化している。

 サムスン電子がこのほど公表した監査報告書によると、昨年末現在で在庫資産は52兆1878億ウォンとなり、1年間で10兆ウォン以上増えた。完成品に当たる「製品および商品在庫」が前年比23.4%増の16兆322億ウォンとなり、「半製品および在工品(製造過程中の製品)」は32.8%増の20兆775億ウォンだった。業界はテレビ、スマートフォン、家電製品の消費が落ち込んだほか、サムスン電子の主力であるメモリー半導体の需要も低下したためと分析している。

 こうした中、原材料価格も上昇し、コスト負担はさらに膨らんでいる。サムスン電子の昨年の原材料・商品調達額は112兆5919億ウォンで、前年を15%上回った。同社の原材料購買費用は過去10年間70兆-80兆ウォンだったが、21年に90兆ウォンを超えたのに続き、昨年は110兆ウォンを突破した。ロシア・ウクライナ戦争の影響で世界的に原材料価格の上昇傾向が続き、主要企業の原材料調達コストが増大した影響と言える。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/02/27/2023022780057.html

在庫は50兆ウォン。つまり、5兆円だ。こんなに在庫を抱えてどうするんだろうな。まあ、さすがに潰れることはないだろうが、それでも現金はあまりもってなさそうだよな。サムスンディスプレイに20兆ウォンほど借りるぐらいだしな。

次に2だがSKハイニックスはサムスン以上にメモリー特化しているのでヤバいと。まあ、こんなの今更、どうしようもないよな。半導体輸出が回復するまでじっと耐えるだけ。まあ、それが正しいかどうかは知らないが、ライフサイクルがどうとかで甘く見ていたら痛い目に遭うと思うぞ。もう、ムーアの法則は効果なくなっているのにな。

それで3はDRAMA価格とNANDA型フラッシュメモリーも下がりますよ。インテルは良いタイミングでSKハイニックスに売却したよな。次に4については過去記事で触れた。1年延長を頼んだら米国に拒否されて、従わない場合は制限をかけると。まあ、韓国さんが中国の工場から撤退なんてできないよな。お得意様を自ら捨てるなんて無理だ。もっとも、その中国にそのうち捨てられる運命だが。

それで5はサムスンのメモリー事業が赤字になるのは珍しいと。2001年と2008年と。そりゃ、韓国政府の支援やダンピングで大量生産、薄利多売だったもんな、

次に6だが、ここまで酷い結果でも人為的な減産はしないで正目突破するそうだ。サムスン電子が減産しないから、メモリー価格が急落しているように思えるのはきのせいか。それで期待要素がこれだ、引用しておく。

半導体サイクルが過去より短くなり、人工知能・ビッグデータ・クラウドなど新産業で需要が急増するというのが期待の要素だ。依然としてメモリー半導体は半導体製品別の市場規模でロジック半導体を抑えて最大の比率を占める。

新事業で需要が急増すると。でも、今は下がりすぎているだろう。韓国製の半導体なんていらないと。それが答えじゃないのじゃ.半導体需要がすぐに伸びるには中国輸出が回復しなければ、やってこないと思うが、その辺はどうなんだ。

以前の取りあげた動画では中国経済の復活相はだいたい下半期だ。ただ、中国が韓国の半導体を買ってくれるかどうかは難しい。

さらに7だ。SKハイニックスもサムスンと似たようなことを考えていると。ただの願望が当たるとは思えないが。

最後はネットの突っ込みを見ておこう。

1.韓国で超純水製造成功した会社の超純水はどうなってしまうの?

2.メモリー半導体ってそういうもんだろ。莫大な設備投資で薄利多売の浮き沈みが激しいギャンブル

3.これって日本の半導体政策に影響でるのかな?世界的に半藤不足が言われてんのになんでサムスン落ちてんの?←不足しているのは、サムスンが生産していない品種。韓国以外の国の半導体生産企業は業績が上がってると思うよ。

4.メモリー需要は去年の第二四半期から予測されていた。SAMSUNGもSKも売上利益とも過去最高なのに株価は3~4割下がった。韓国だけだよ。何も考えずのほほんとして在庫を作り続けたの。

5.いつものチキンレースだといっても、今回のチキンレースで退場する可能性高いのは同国のハイニックスよな。あとは中国半導体規制でサムスンの中国依存度高いから思うようにいくか?というところもある。

6.大丈夫。心配はいらない。だって、5年後には日本を追い越すんだから。

いじょうの6つだ。

まあ、ネットの突っ込みは的確だと思われる。

【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商資源部は1日、2月の輸出額が前年同月比7.5%減の501億ドル(約6兆8300億円)だったと発表した。輸出の減少は5カ月連続。世界景気が減速するなか、最大輸出品目である半導体の市況悪化が響いた。同部はただ、昨年2月の輸出が同月として過去最高を記録した反動も出たと説明している。

半導体の2月の輸出額は製品価格の下落により前年同月比42.5%急減し、7カ月連続減となった。

 2月の輸入額は554億ドルで前年同月比3.6%増加した。エネルギー関連の輸入額が前年同月比19.7%増加したことが影響した。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は53億ドルの赤字だった。昨年3月から12カ月連続で赤字となっている。12カ月以上赤字が続くのは約25年ぶり。

https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230301000400882?section=economy/index

サムスン電子がメモリー事業で2月に2兆ウォン(約2000億円)台の営業赤字を出したことが分かった。昨年下半期からの「半導体寒波」で20年ぶりの最悪の赤字が懸念されている。

中央日報の取材を総合すると、サムスン電子メモリー事業部は今年1、2月に3兆ウォンほどの営業赤字が出ていると推定される。匿名を求めた複数の業界関係者は「サムスン電子の内部で1-3月期にメモリー事業で最大4兆ウォンの損失が出るという報告があったと聞いている」と話した。関係者らは「ファウンドリー(半導体委託生産)で収益が出ているが、まだ規模は小さく、メモリー事業の大規模な赤字をカバーするレベルでない。半導体(DS)部門で1-3月期に2兆ウォン以上の営業損失が避けられないという声が出ている」と伝えた。

業績の大半をメモリーに依存するSKハイニックスはさらに厳しい冬を送っている。市場ではSKハイニックスが今年1-3月期に4兆ウォン台の赤字になるという見方もある。昨年10-12月期、サムスン電子半導体部門の営業利益は前年同期比97%減の2700億ウォンだった。SKハイニックスは1兆7012億ウォンの営業赤字を出した。1月の半導体輸出はメモリー半導体の価格下落と需要減少が重なり、前年同期比で44.5%急減した。

DRAMとNAND型フラッシュメモリーの価格は今年に入って下落が続いている。代表的なDRAM相場のパソコン用DRAM汎用製品(DDR4 8Gb)の平均固定取引価格は今月1.81ドルと、4年前(6.74ドル)に比べて4分の1水準に落ちている。

目の前には暗雲が垂れ込めている。市場調査会社トレンドフォースによると、DRAMの価格はさらに今年1-3月期に20%、4-6月期に11%下落すると予想される。NAND型フラッシュメモリーも同じ期間にそれぞれ10%、3%落ちる見込みだ。DRAM価格は昨年下半期に34%急落した。

さらに米国がサムスン電子とSKハイニックスの中国内メモリー生産・投資に規制を強化するという見方があり、状況は最悪に向かっている。サムスン電子は中国でNAND型フラッシュメモリーの40%を、SKハイニックスはDRAMの50%、NANDの20%を生産している。工程転換のタイミングを逃す場合、莫大な損失が避けられない。

サムスン電子では今年1-3月期、20年来の最悪「アーニングショック(業績衝撃)」が現実化している。サムスン電子がメモリー事業で年間赤字となったのは1990年代を除いて2001年と2008年だけだ。2001年10-12月期には情報技術(IT)バブル崩壊後に半導体で2120億ウォンの赤字を出した。グローバル金融危機当時の2008年10-12月期には6900億ウォンの営業赤字となった。

企業別に「酷寒の冬」への対応には差がある。グローバル「DRAM3強構図」で2、3位のSKハイニックスと米マイクロンは人為的減産を公式化し、供給縮小の信号を送っている。

ただ、サムスン電子は明確な人為的減産なく正面突破するという戦略だ。中長期の需要に備えて半導体技術競争力と市場支配力を維持するために当面の損失は覚悟するということだ。サムスン電子は今年の設備投資と研究開発投資額を例年水準に維持するという。最近は子会社のサムスンディスプレイから20兆ウォンを借り入れた。

半導体サイクルが過去より短くなり、人工知能・ビッグデータ・クラウドなど新産業で需要が急増するというのが期待の要素だ。依然としてメモリー半導体は半導体製品別の市場規模でロジック半導体を抑えて最大の比率を占める。

SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は27日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開幕した「MWC2023」で記者らに対し、半導体不況について「サイクルが短くなったため、近いうちに上向くと期待する」と話した。漢陽大の朴在勤(パク・ジェグン)融合電子工学部教授は「次世代DRAM DDR5などゲームチェンジャーが登場するなど従来のメモリー半導体の概念が変わり、さらに拡張される傾向」とし「今は高性能・高容量メモリー開発に死活をかける時期」と述べた。

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