韓国 サムスン電子「エヌビディアのテストに合格せず」 

韓国 先日、利益7倍とか凄まじい好決算を発表したエヌビディア。まさに世界中のトップ企業を抜かすほどの勢いで快進撃を続けている。その存在感は光り輝きますばかり。だからこそ、エヌビディアに自社の製品が採用されるか。されないかが証券市場では大きく注目される。

特に世界中の投資家にとってはエヌビディア関連という投資がブームとなっており、日本の半導体銘柄だってそれで大きく株価が動く。

SKハイニックスとサムスン電子の明暗を分けているのもそれだ。SKハイニックスのチップはエヌビディアに採用されて今後も安心して利益を稼げる。一方、サムスン電子のチップはエヌビディアの採用されるために頑張っているが、未だに採用されないというのが今回のロイター記事だ。

投資家の期待心理というのは当然、SKハイニックスとサムスン電子の株価を見れば手に取るようにわかる。話をわかりやすくするために株価を見ておこうか。

■サムスン電子の株価

まず、これはサムスン電子の1年の株価だ。1年前より10%程あがっている。むしろ、最悪期から10%程度しか上がってないともいえる。今週に入って急に下げてるのはこのロイター報道があって、投資家はエヌビディアのテストに近いうちに合格するだろうという期待心理が失望に変わったためだ。

だから、エヌビディアが利益7倍の好決算に対してサムスン電子の株価がむしろ、下がっているという。

■SKハイニックスの株価

もう、これを見ればすぐわかるだろう。サムスン電子の株価は1年前で10%上昇。SKハイニックスの株価は過去1年で103%上昇だ。圧倒的な強さであり、さらにエヌビディアの好決算でさらに株価を上昇させている。

先ほどエヌビディアに採用されるか、されないかが証券市場で大きく注目されると述べたが、これですぐわかっただろう。全く株価の推移が異なる。これを見ればサムスン電子がどんどん落ちて、SKハイニックスがそれに取って代わるという見方があながち、こちらの誇張ではなく、むしろ、投資家はそう判断しているんじゃないかと思わせる。

サムスン電子が危機感を持つのは当然だが、技術なんてすぐにどうにかできるものじゃない。ましてや、サムスン電子が一度捨てた技術だ。結局、時代を読み違えたサムスン電子は凋落していくしかないと。

では、記事を引用していく。

[ソウル/シンガポール 24日 ロイター] – 韓国サムスン電子の最新の広帯域メモリー(HBM)は、消費電力などの問題で米エヌビディアの人工知能(AI)用プロセッサーに使用するためのテストにまだ合格していない。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。

この問題は、サムスンの「HBM3」に影響を及ぼしている。HBM3は、AI用の画像処理半導体(GPU)で現在最も使用されている第4世代のHBM規格。また、サムスンや競合が年内投入予定の第5世代「HBM3E」にも影響が及んでいる。

生成AIブームを背景に、高性能のGPUやHBMの需要は急増している。

サムスンはロイターに対して、HBMは顧客ニーズに基づき最適化プロセスが必要なカスタマイズされたメモリー製品だと説明し、顧客との緊密な協力を通じて製品の最適化を進めていると述べた。

さらに、ロイターがこのニュースを報じた後にサムスンは別の声明で「熱や消費電力の問題で失敗しているとの指摘は事実ではない」とし、テストは計画通り順調に進んでいると説明した。

世界のAIアプリケーション向けGPU市場の約8割を占めるエヌビディアを満足させることは、HBMメーカーにとって今後の成長のカギとなる。

サムスンは昨年からHBM3とHBM3Eに関するエヌビディアのテスト合格を試みているという。

サムスンとは対照的に、競合SKハイニックスはエヌビディアのHBM主要サプライヤーであり、22年6月からHBM3を供給している。また、3月下旬にはある顧客向けにHBM3Eの供給も開始している。関係筋によると、出荷先はエヌビディアだという。

サムスンのAI用メモリー、エヌビディアのテスト不合格=関係筋 | ロイター (reuters.com)

このようにサムスン電子は反論しているが、そもそもテストに合格できてないのは事実であり、熱や電力消費の問題で失敗していようが、していまいが、エヌビディアには採用されてない。つまり、反論になってないのだ。投資家は熱や電力消費が過程がどうとかではなく、エヌビディアに採用されるかどうかしか見てない。そして、採用されないならサムスン電子に用はないてことだ。

一方、SKハイニックスはエヌビディアにチップを供給しており、さらに別のチップでもエヌビディアに供給している。エヌビディアが落ちない限りはSKハイニックスが半導体分野でサムスン電子に取って代わる日もそう遠くないてことだ。それだけ今、サムスン電子は崖っぷちにいる。それは先日の動画でもトップを刷新した記事を追ったときに見てきたとおりだ。

サムスン電子が半導体で地位を失えば、そのままサムスン電子が沈む。地位を失えばというのは正確でないか。もう、失っているんだからな。エヌビディアに採用されるか。されないかで未来がきまるのだ。そして、採用されるような半導体チップを作れない時点で、もう、サムスン電子に後がない。さようならだ。

さて、この報道を受けてサムスン電子の反論を中央日報から見ていこうか。

サムスン電子は昨年からエヌビディアのHBM3とHBM3Eのテスト通過のために努力を続け、先月、HBM3Eの8段および12段製品のテスト結果が出てきた。今年3月、エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)がエヌビディア年次開発者カンファレンス「GTC2024」のサムスン電子のブースを訪問し、HBM3Eの12段製品に「ジェンスン承認(JENSEN APPROVED)」と書いたことで市場で期待が高まったが、結果は違ったということだ。

情報筋はサムスン電子がHBM分野のライバル企業のSKハイニックスとマイクロンテクノロジーにさらに遅れをとるという投資家の懸念が出ていると伝えた。サムスン電子は世界DRAM市場で1位だが、HBM市場の主導権は10年前からHBMに積極的に「ベッティング」してきたSKハイニックスが握っている。
SKハイニックスはGPU市場の80%以上を掌握するエヌビディアにHBM3を事実上独占供給し、
3月にはHBM3E(8段)を量産してエヌビディアに供給し始めた。

サムスン電子は「さまざまなグローバルパートナーとHBM供給のためのテストを順調に進行中」と明らかにした。

サムスン電子はこの日、公式立場を発表し、「現在多くの企業と緊密に協力し、持続的に技術・性能をテストしている」とし「HBMの品質と性能を徹底的に検証するために多様なテストを遂行している」と説明した。続いて「サムスン電子はすべての製品で持続的な品質改善と信頼性強化のために努力していて、これを通じて顧客に最上のソリューションを提供する予定」と伝えた。

「サムスン電子のHBMチップ、まだエヌビディアのテスト通過せず」 | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)

このようにテストしているとか。どうでも良いことを繰り返している。大事なのはエヌビディアのテストに合格したかどうかなのにな。言い訳しよう何しようが、エヌビディアのテスト合格という発表がなければサムスン電子のいうことなど全く信用に値しない。ただの株価対策のようなコメントを寄せても誰も見向きもしないてやつだ。

では、ネットの意見を見ておこうか。

1.結局、パクリやったから原因すらわからずってか(笑)

微細化したらリーク電流が問題になるのは当たり前な話である

韓国人には絶縁物は高周波を通すって理解できる日はいつか?

2.採用と量産まで決定したみたいな記事が出てた気がするが

やっぱり「サンプルを納品した」って話を飛躍させてただけか

3.半導体製作の材料と工作機械は、日本とアメリカとオランダ、イギリスで賄っているのが解る。

本当にサムスンて、メモリー半導体しか作れないんだな。

4.サムスンのメモリは低発熱だからHBMの高さを低く出来るとか言って自慢してたのに

5.3月ぐらいに「採用決定!」ってぶち上げといてコレか
発熱が酷いらしいんでそりゃ層を増やせばそうなるわな

6.AIチップはメモリーとは構造が違うからな
日本から技術を丸パクリできない、基本技術はアメリカならそりゃこうなる
1からは作れない、日本が開発するまで韓国は待機
日本製AIチップが市場にでたらそれいけーと韓国人スパイが大挙して日本にやってくる

7.合格してないから合格してないと報道されただけなのに合格してないに対して反論てことは合格してないというのは嘘てことなのか?

8.1か0かしか無いのに努力した0.5を主張する民族

9.韓国製じゃなくてマイクロン製に置き換わっていくんじゃないの

10.サムスンは折りたたみメモリで一発逆転を狙うべき

以上の10コだ。

最終的にはSKハイニックスも詰んで、マイクロン辺りが主流になりそうな気がしないでもないが、サムスン電子はもう相手にされてないと。だが、サムスン電子がヤバイのはAiに搭載する半導体チップだけではない。もう、中国勢が半導体のメモリーですらサムスン電子に標準を合わせている。

では、中国勢半導体メーカーの決算についてみていこうか。

北京 9日 ロイター] – 中国の半導体受託製造最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)が9日発表した2024年第1・四半期(1─3月期)決算は、売上高が前年同期比19.7%増の17億5017万ドルだった。

世界的な顧客の在庫積み増しが追い風となり、LSEGがまとめた市場予想の16億9000万ドルを上回った。 趙海軍・共同最高経営責任者(CEO)は10日の決算電話会見で、昨年第4・四半期に比べて世界的に供給先の企業は在庫を増やすことに前向きだったと説明。

また、国内供給先の一部は市場シェアを拡大することに成功し、地位を固めるために受注確保を狙ったと説明。 同社の売上高の約8割は中国国内の顧客が占めている。 趙氏は先行きについては不透明だとし、顧客が年後半の需要を過大に見積もっていないか注視していると述べた。

24年通年の売上高の伸びは8%強になると予想した。 SMICを巡っては、中国製としては最先端の半導体を中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)向けに開発したことが分解調査で分かり、脚光を浴びた。

ファーウェイの最新スマートフォン「Pura70」にもSMICが製造したチップが使われていることが分解調査で判明している。 純利益(未監査)は69%減の7179万ドルと、市場予想の8049万ドルを下回った。工場や設備の大幅な減損損失が響いた。 24年第1・四半期の資本支出は22億ドルだった。

中国SMIC、第1四半期は19.7%増収 先行きに慎重見通し(ロイター) – Yahoo!ニュース

この決算で純利益は減っているとあるが、問題はこのSMICが世界三位の半導体メーカーに浮上したというニュースが飛び込んできたのだ。少しだけ引用しよう。

Counterpoint Researchが示した「2023年第1四半期から2024年第1四半期までのファウンドリ市場のシェアランキング」です。ここ1年、台湾のTSMCが首位を固め、2位以下に韓国のSamsung、GlobalFoundries、UMC、SMIC、中国のHuahong(華虹)と続いてきました。しかし2024年第1四半期はSMICが上位にいたGlobalFoundriesとUMCを抜き、3位に浮上しています。なお、Samsungの数字はファウンドリ部門の外部顧客向け販売数を抽出した推計数を用いているとのことです。

世界3位を維持できるかはわからないが、サムスン電子にとっては何も台湾のTSMCだけがライバルというわけではない。中国勢だってどんどん強化されている。

つまり、サムスン電子は半導体でメモリー以外にも、ファウンドリー市場のシェアを強化したいが、台湾のTSMCでは50%以上のシェア差がついており、3位のSMICが後ろから迫っている状態と。このままサムスン電子が中国に負ける日もそう遠くなさそうだな。

韓国 サムスン電子「エヌビディアのテストに合格せず」 」への3件のフィードバック

  1. ⑥で日本から技術を丸パクりできないと、、ある。一頃定年退職した日本人技術者を高給でやとい、ある程度の技術をパクったらポイ捨てしたのをおもいだす。北の核開発もそうだけど一からの技術開発ではなくて他国の指導のもとつくられたのが朝鮮民族の真の姿だ。何故か其処を突かない自民党政権。サムスン次第の韓国ならばサムスンを潰せばいいじゃないか。岸田は甘いねぇ。ケンカがヘタだ。だから世襲の坊っちゃん、嬢ちゃんじゃだめなのだ。NO.NO.JAPAN.を気のすむまでやらせればいいのだ。みせかけの友情は個人的にやってくれ。今夜、中国の首相と会談するらしいが魚をかってくれって泣きつくんじゃないだろうな?余計な事をするなよ。恩着せがましいバカ総理!

  2. やっぱりやった。バカ総理。継続的なシャトル外交をぶちあげた。数多ある問題を棚上げするつもりか?空気を読めないウルトラアホ総理。次の総理の手を縛るつもりか?ホントにばかだな。

  3. 自民党補選3連敗に続き静岡県知事選小田原市長選でも負けた。トリプルスコアだった。おれは小田原市民だから守屋候補が負けたのは得心する。史上初の現役市長が一期で負けたのだ。彼のお父さんは喜代松といって議会の議長までつとめたじもとの名士だった。彼自身は県議からの転出組で当初は強固な組織にまもられて磐石なはずだった。「口は災いのもと」できもしない支給金をぶちあげて、嘘で恥の上塗りでキズをひろげた。おれ自身4年前とは状況が違うけど、イカれた脳ミソでも怒りのかんじょうはあるらしい。しっかり対抗馬に入れさせてもらった。立憲民主党を信用したわけではない。しかし、経験を積ませ考えさせねば政党は育たない。暫くはストレスがたまるがしかたがない。岸田がやめてくれればいいよ。

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