日別アーカイブ: 2023年8月3日

第3四半期も半導体氷河期が延長する見込みー米信用等級の急落に…勝利を求めていたAMD・NVIDIAなど半導体株急落

韓国 中央日報だけ読んでいれば、韓国のサムスン電子やSKハイニックスなど半導体関連は上半期は巨額赤字を出したが下半期は回復する。AIで半導体需要も増加する。このように何かと下半期になれば半導体に期待する文章ばかりが目立つ。

だが、半導体にもいくつも種類があって、その中で米国の半導体関連が回復した後、韓国の半導体需要が回復するというのは一連の流れのようなものだ。だから、重要なのはNVIDIAやインテル、AMDといった米企業の株価と動向である。

ところがフィッチによる米国債の格下げによって半導体関連株が急落した。これが一体何を意味しているのか。もう、おわかりだろう。そう簡単に半導体需要は回復しないてことだ。アメリカの半導体関連が回復しないなら,韓国の半導体の回復も延期される可能性が高い。そして、どうやら2023年9月以降も難しいというの話が出てきた。

つまり、こちらが予想しているように半導体回復も2024年以降になるてことだ。あれ?中央日報さん。嘘ばっかりじゃないですか!中央日報の話だと9月ぐらいには回復してて業績も期待出来そうな雰囲気なのに、現実はまったくそんなことがない。そう簡単に5兆円以上の在庫処分ができるわけないんだよな。だから、今回の記事は中央日報ではない。朝鮮日報の韓国語版である。

では、記事の冒頭を読んでおこう。

半導体業況の反騰に多少時間がかかることができるという見通しが相次いでいる。市場の回復速度が予想より遅く、企業の本格的な実績改善の時点を壮大にするのは難しいということだ。最近、米国が対中半導体輸出統制にさらに乗り出したのも、半導体市場氷河期をさらに延長できるという予測も出ている。第3四半期から本格的な反騰を期待しているサムスン電子とSKハイニックスの困難が長くなる可能性があるという意味だ。

https://www.chosun.com/economy/tech_it/2023/08/02/GXBSK3SYZFBZXHGRZY3USCXJJE/

あの~。つい、この前は韓国政府の発表だと上半期の輸出はダメだが、下半期はV字回復とか述べていませんでした?昨日、管理人は上低下高や上低下中ではなく、「上低下低」の可能性について述べたよな。仮に半導体需要の復活が来年になるなら、韓国輸出は下半期もダメってことになるぞ。

そもそも、頼みの綱の中国経済がヤバい。昨年までは、韓国は対中輸出で3割ぐらい稼いでいたのに、今は逆に対中貿易赤字ですよね。ええ?2ヶ月連続で貿易黒字になった?ああ、そうですね。輸入減らせば3ヶ月、4ヶ月でもいくらでも貿易黒字になりますよ!必死に介入してウォン高にしたのは貿易黒字にするためですよね。成長率だって脅威の0.6%だ。残念ながらこちらの今年の成長率1%以下の予測は外れてしまいそうだが、こんなウルトラCで成長してくるとは思わなかったので完敗だ。

6月、7月も経済規模が絶賛、縮小している中で,貿易黒字だぞ。こんなの読めるわけないだろう!思わず、こちらが匙投げてしまったじゃないか。とにかく、韓国経済が復活には半導体輸出回復が必須だ。その半導体需要が回復しないのだから、下半期も絶望的である。

昨日、韓国政府が上半期の時点で40兆ウォン、日本円で約4兆4000億円の税収不足に陥ってると紹介したが、下半期も輸出が振るわない場合はいったいどうなるんでしょうね~。しかも、最近は原油価格も81ドルと上がってきている。暑い夏を超えた先に韓国経済で何が見えてくるんだろうな。全て韓国政府の予想と違った景色になるてことだ。

では、記事の要点を整理していく。

前半は第3四半期も半導体氷河期が延長する見込み。後半は米信用等級の急落に…勝利を求めていたAMD・NVIDIAなど半導体株急落についてだ。特に後半は日経平均が1000円ぐらい落ちているので、日本にも大きく関係する。

■記事の要点(前半)

1.ブルームバーグ通信は先月28日(現地時刻)「スマートフォン・PCなど半導体の大きな需要先だった分野が少しずつ生きて市場緩和信号が現れるのは正しいが、回復は非常に徐々に起こっている」とし「全体的な半導体需要回復時期は不透明ある状況」と報じた。半導体メーカーの供給過剰問題が緩和されているが、依然として不確実性が高いということだ。ブルームバーグは、特に中国経済の回復傾向が遅れた点が半導体メーカーの事業見通しをぼやけていると分析した。

2.グローバル半導体企業も市場回復時点が近づいているという点には同意するが、その時期が遅くなったり、回復速度が期待に及ばない可能性があるという慎重論を出している。インテルのファット・ゲルシンガー最高経営者(CEO)は最近、第2四半期の実績発表で「下半期にサーバー用CPU(中央処理装置)に対する在庫切れが続くだろう」としながらも、「データセンター向け半導体販売は第3四半期に小幅減少する。と思われる」とした。米半導体企業テキサスインスツルメンツも実績発表で「半導体景気回復が(予想より)遅い」とし、第3四半期の実績見通しを市場予想より低く提示した。

3.半導体市場の救援投手とされていた生成型AIに対しても、過度の楽観論を警戒する声が出ている。台湾TSMCのウェイザーCEOは「生成型AI特殊が半導体競技を反騰させるほどではない」と明らかにした。ブルームバーグも「生産型AI産業の成長は早いが、全体のAI市場ではまだ比重が小さいため、すぐに半導体市場を引き上げるには力不足」とした。

4.韓国半導体主軸のメモリ市場もまだ反騰を楽観するには早い。市場調査会社ディラムエクスチェンジによると、先月PC向けDRAM汎用製品(DDR4 8Gb)の平均固定取引価格(1.34ドル)は前月より1.47%下がった。DRAM価格が19.89%下落した去る4月や2~3%台に落ちた5、6月より下落幅が減ったという点では肯定的だが、はっきりした反騰信号で見るのは難しいという分析が多い。市場調査会社トレンドフォースは「半導体供給者と購入者が価格合意に苦しんで7月にはPC向けDRAM契約がほとんど締結されなかった」とし、「チップ供給者の立場から半導体需要見通しは依然不確実性が高い」と分析した。

5.業界では需要ボラティリティが予想より大きくなる、いわゆる「鞭効果」のせいで企業が正確な半導体需要回復時期を計り難いと見ている。鞭の取っ手を少しだけ聞いても先端では大きな波動が生じるように、小さな需要変動が実際の顧客会社のメーカーに伝えられる時は大きく膨らんで変動幅が不確実に見えるということだ。米CNBCは「グローバルPC市場が依然として弱勢を見せており、今後サムスン電子とSKハイニックス、マイクロンに影響を及ぼす可能性が高い」とし「最終的に半導体企業が実績を回復するにはスマートフォン・家電など最終製品の需要だけ」しかし、不確実なマクロ経済が回復するのがカギだ」と述べた。

以上の5つだ。順番に見ていこうか。

今回の記事はブルームバーグに掲載されていることがいくつか出ているが、気になるのは全体的な半導体需要回復時期は不透明ある状況ということ。特に中国経済の回復傾向が遅れた点が半導体メーカーの事業見通しをぼやけていると分析した。つまり、個々では半導体回復するかもという期待がでても、全体的にはそれがいつになるかもわからない。そもそも、こちらは韓国の半導体需要回復には3つの条件が必要だとみている。その3つの条件とは。

1.世界のPC・スマホ需要の回復

2.DRAMやメモリーなどの固定価格の上昇

3.中国経済の回復

3つの条件と格好良く書いてあるが、指摘されたら当たり前ですよねと納得出来ると思う。なぜなら、韓国の半導体はPCやスマホ向け用のDRAMやNAND型フラッシュメモリーが中心だからだ。それについては4と5で詳しく見ていくが、とにかくこの3つが条件だ。

では2を見ていくが、グローバル半導体企業も市場回復時点が近づいているという点には同意するが、その時期が遅くなったり、回復速度が期待に及ばない可能性があるという慎重論を出している。それで、インテルのCEOまどグローバル企業が述べたことが重要となる。

インテルのファット・ゲルシンガー最高経営者(CEO)「下半期にサーバー用CPU(中央処理装置)に対する在庫切れが続くだろう」「データセンター向け半導体販売は第3四半期に小幅減少する。と思われる」という。米半導体企業テキサスインスツルメンツも実績発表で「半導体景気回復が(予想より)遅い」とし、第3四半期の実績見通しを市場予想より低く提示した。

この時点で2023年7~9月期もダメってことだ。先ほど、述べた通り、韓国の半導体関連より、先にインテルやNVIDIAなどが大きく回復するはずなので、この辺りがダメ,難しいといったら、韓国企業を見なくても答え合わせとなる。この時点で半導体需要回復が2023年10月以降?の説が有力視されるわけだ。なら、韓国勢は来年にもつれ込んでいく可能性が高い。冒頭で述べたとおり、2024年以降になるという予測が出てくるわけだ。おわかりいただけただろうか。世界は繋がっているのだ。韓国勢だけが儲かるような世界ではない。

次に3はちょっと悲しいよな。半導体市場の救援投手とされていた生成型AIに対しても、過度の楽観論を警戒する声が出ている。台湾TSMCのウェイザーCEOは「生成型AI特殊が半導体競技を反騰させるほどではない」と明らかにした。TSMCが述べてしまえば残念だが、生成型AIに期待して半導体需要が回復は難しいと。生成型AIは確かにイノベーションという言葉を世界に与えてくれた。しかし、その市場規模が拡大するのはこれから。

それで4になるが、先月PC向けDRAM汎用製品(DDR4 8Gb)の平均固定取引価格(1.34ドル)は前月より1.47%下がった。下落幅は以前より減っているが、下がってる時点で反騰したとは普通はいえない。まず、この取引価格が上昇しないとな。

最後の5では、業界では需要ボラティリティが予想より大きくなる、いわゆる「鞭効果」のせいで企業が正確な半導体需要回復時期を計り難いと見ているそうだ。刃牙によると、鞭を振るえば、ある特定の瞬間に、鞭の速度はマッハを超えることが可能らしい。確かに凄い音がするからな。因みに本篇の内容に何のかすりもしない。克己のマッハ突きは凄いとか。そんなことはどうでもいい。

それで、不確実なマクロ経済が回復するのがカギだと。しかし、来年はさらに景気悪くなる見通しなんだよな。そもそもだ。スマホの進化が難しいだろう。高いスマホを買う意味がどこにあるのか。こちらはアイフォーンSEをずっと使ってるが、日常的に使用するだけなら何にも困らないからな。そのスマホが欲しくなるような機能。今年は出てくるのか。もう、バージョンアップしました。今回、15万円払ってくださいはごめんだ。

では、記事の後篇を見ていこうか。

■記事の後篇

6.2日(現地時刻)米国主要半導体メーカーの株価が大幅に下落した。米国国家信用等級降格の衝撃の余波だ。グローバル景気低迷でIT機器市場の需要回復が遅れている中、信用格付けの降格が企業の支出下落につながるという不安感が投資家の間に広がったのだ。

7.この日、AMDの株価は前日比7.02%落ちた109.35ドルで締め切った。フィラデルフィア半導体指数(SOX)に編入された半導体企業の中で最も大きな落幅だ。これに先立ち、AMDは前日の市場予想を上回る第2四半期(4~6月)の売上高(53億6000万ドル)を発表した。今年第4四半期からNVIDIAの高性能人工知能(AI)半導体H100と競争できるMI300Xの生産量が本格増えるとも予告した。このため、この日AMDの株価は小幅上昇したが、一日で上昇分を返却して株価が墜落したのだ。ロイター通信など外信は「特にAMDが市場予想値より低い第3四半期の売上見通し(57億ドル)を明らかにして落幅が大きくなった」と分析した。

8.他の半導体企業も同じだ。今年に入って株価が最も多く上がったNVIDIAの株価も前日比4.81%急落した442.69ドルで締め切った。米国代表半導体大企業のインテルは前日比3.94%、米最大メモリ半導体企業であるマイクロンは3.66%、ブロードコムが3.01%落ちた。テック業界では「これまで米国技術主ラリーを率いたAI・半導体部分が信用降格の余波を最も大きく迎えた」という評価が出ている。

以上の3つだ。後篇は米国債の格下げをきっかけに半導体関連株が売られていった。さらにANDの決算が市場予想を下回ったことも重なり、半導体需要回復がまだ先だと思わせることになった。そして、8では他の半導体銘柄でも落ちていったと。

これを見る限りでは半導体需要の復活なんてまだ先としか思えないだろう。

半導体業況の反騰に多少時間がかかることができるという見通しが相次いでいる。市場の回復速度が予想より遅く、企業の本格的な実績改善の時点を壮大にするのは難しいということだ。最近、米国が対中半導体輸出統制にさらに乗り出したのも、半導体市場氷河期をさらに延長できるという予測も出ている。第3四半期から本格的な反騰を期待しているサムスン電子とSKハイニックスの困難が長くなる可能性があるという意味だ。

ブルームバーグ通信は先月28日(現地時刻)「スマートフォン・PCなど半導体の大きな需要先だった分野が少しずつ生きて市場緩和信号が現れるのは正しいが、回復は非常に徐々に起こっている」とし「全体的な半導体需要回復時期は不透明ある状況」と報じた。半導体メーカーの供給過剰問題が緩和されているが、依然として不確実性が高いということだ。ブルームバーグは、特に中国経済の回復傾向が遅れた点が半導体メーカーの事業見通しをぼやけていると分析した。

グローバル半導体企業も市場回復時点が近づいているという点には同意するが、その時期が遅くなったり、回復速度が期待に及ばない可能性があるという慎重論を出している。インテルのファット・ゲルシンガー最高経営者(CEO)は最近、第2四半期の実績発表で「下半期にサーバー用CPU(中央処理装置)に対する在庫切れが続くだろう」としながらも、「データセンター向け半導体販売は第3四半期に小幅減少する。と思われる」とした。米半導体企業テキサスインスツルメンツも実績発表で「半導体景気回復が(予想より)遅い」とし、第3四半期の実績見通しを市場予想より低く提示した。

半導体市場の救援投手とされていた生成型AIに対しても、過度の楽観論を警戒する声が出ている。台湾TSMCのウェイザーCEOは「生成型AI特殊が半導体競技を反騰させるほどではない」と明らかにした。ブルームバーグも「生産型AI産業の成長は早いが、全体のAI市場ではまだ比重が小さいため、すぐに半導体市場を引き上げるには力不足」とした。

韓国半導体主軸のメモリ市場もまだ反騰を楽観するには早い。市場調査会社ディラムエクスチェンジによると、先月PC向けDRAM汎用製品(DDR4 8Gb)の平均固定取引価格(1.34ドル)は前月より1.47%下がった。DRAM価格が19.89%下落した去る4月や2~3%台に落ちた5、6月より下落幅が減ったという点では肯定的だが、はっきりした反騰信号で見るのは難しいという分析が多い。市場調査会社トレンドフォースは「半導体供給者と購入者が価格合意に苦しんで7月にはPC向けDRAM契約がほとんど締結されなかった」とし、「チップ供給者の立場から半導体需要見通しは依然不確実性が高い」と分析した。

業界では需要ボラティリティが予想より大きくなる、いわゆる「鞭効果」のせいで企業が正確な半導体需要回復時期を計り難いと見ている。鞭の取っ手を少しだけ聞いても先端では大きな波動が生じるように、小さな需要変動が実際の顧客会社のメーカーに伝えられる時は大きく膨らんで変動幅が不確実に見えるということだ。米CNBCは「グローバルPC市場が依然として弱勢を見せており、今後サムスン電子とSKハイニックス、ミクロンに影響を及ぼす可能性が高い」とし「最終的に半導体企業が実績を回復するにはスマートフォン・家電など最終製品の需要だけ」しかし、不確実なマクロ経済が回復するのがカギだ」と述べた。

2日(現地時刻)米国主要半導体メーカーの株価が大幅に下落した。米国国家信用等級降格の衝撃の余波だ。グローバル景気低迷でIT機器市場の需要回復が遅れている中、信用格付けの降格が企業の支出下落につながるという不安感が投資家の間に広がったのだ。

この日、AMDの株価は前日比7.02%落ちた109.35ドルで締め切った。フィラデルフィア半導体指数(SOX)に編入された半導体企業の中で最も大きな落幅だ。これに先立ち、AMDは前日の市場予想を上回る第2四半期(4~6月)の売上高(53億6000万ドル)を発表した。今年第4四半期からNVIDIAの高性能人工知能(AI)半導体H100と競争できるMI300Xの生産量が本格増えるとも予告した。このため、この日AMDの株価は小幅上昇したが、一日で上昇分を返却して株価が墜落したのだ。ロイター通信など外信は「特にAMDが市場予想値より低い第3四半期の売上見通し(57億ドル)を明らかにして落幅が大きくなった」と分析した。

他の半導体企業も同じだ。今年に入って株価が最も多く上がったNVIDIAの株価も前日比4.81%急落した442.69ドルで締め切った。米国代表半導体大企業のインテルは前日比3.94%、米最大メモリ半導体企業であるミクロンは3.66%、ブロードコムが3.01%落ちた。テック業界では「これまで米国技術主ラリーを率いたAI・半導体部分が信用降格の余波を最も大きく迎えた」という評価が出ている。