韓国経済、ここ最近ウォンが大暴落。原因は中国市場?それともアルゼンチン市場の通貨危機?
記事要約:5日ぐらいは前は1060ウォンぐらいだったウォンが大暴落している。27日の9時現在、1086ウォンとなっている。まずはチャートを張っておくので確認して欲しい。
5日間で見事に大暴落しているのがわかるのではないだろうか。韓国の通貨が一気に20ウォンほど下がったのは2008年辺りのジェットコースターと呼ばれていた頃のウォンを思い出す。ここ一年はこれほど一気に上がったり、下がったりはなかったのだが、なにやら突然、このような動きとなっている。
さて、その原因が何処にあるのか。考えられるのは中国市場で、今月31日に満期を迎える中国の金融商品が、 デフォルト(債務不履行)に陥る恐れがある懸念があるらしい。また、前回に触れた通り、先週はアルゼンチン市場で通貨が暴落して一時デフォルトとなった。それに波及したのかトルコ・リラやアフリカランドといった新興国通貨が全面安となった。それに加えて、豪ドルも急落している。
韓国のウォンも新興国通貨なのでその影響を受けてのウォン安になった可能性がある。また、アメリカのテーパリング問題が騒がれている。テーパリングとは毎月の量的緩和で行っている資産購入の規模を縮小していくことをいう。しかも、円買いが進んでおり、102円と円高にもなっている。先日のダウも300ドル近く下げたので日経平均もぼろぼろである。
このように世界の市場が不安定となっている。その中で、ウォンがどうなるかに注目していただきたい。