「偉大なる戦士にして女王たるトミュリスよ。あらゆる者は貴女を恐れ、敬うだろう。騎馬の背にまたがる貴女の瞳には、導くべきスキタイの民が映っている。疾駆する草原の騎馬戦士の姿は叙事詩に語られ、人々はその最前列に貴女の姿を見出すだろう。威風堂々と進め、勇猛なる女王よ。多いなる力と真の友情をたずさえて」
気ままにシヴィライゼーション6攻略その33。中級編としておすすめの文明国・指導者を紹介しているわけだが、今回はスキタイ帝国のトミリュスである。時代は紀元前530年頃。彼女は騎馬民族であるマッサゲタイ族の女王であり、その勢力は中央カスピ海東岸であった。だが、この頃はアケメネス朝ペルシアという大きな国があり戦争が絶えなかった。
トミュリスはそんなペルシア軍を勇猛果敢に打ち破ったことがギリシアの歴史家がヘロドトスが記している。ヘロドトスの歴史にはこのように記されている。
「私は生きて、お前との戦いに勝利した。但し、お前に策略で息子を奪われた私は破滅した。しかし、私はお前の血で満たされた脅威を与えよう」
トミュリスが策略で息子を奪われたというのは古事記でのヤマタロノオロチを似ている。つまり、ペルシア軍はマッサゲタイ族を豪華な食事で誘い込んで酔わせた後に一歩的な虐殺を行った。汚い手ではあるがその効果は絶大だった。
だが、それに激怒したトミュリスが勇猛果敢にベルシア軍を打破して、ペルシア総大将キュロス2世は戦死したという。そして、キュロスの首を見つけてトミュリスは上のように語った。実に勇ましい女王であるというのがイメージから伝わってくる。
■前回まで
気ままにシヴィライゼーション6攻略その27・・・「ドナルド・トランプ氏のMODを入れて遊んでみよう」
気ままにシヴィライゼーションその28・・・「容量2.1Gの大規模なアップデートがありました」
気ままにシヴィライゼーション6攻略その29・・・おすすめ文明国・指導者その1「序盤で有利な文明国が強い」
気ままにシヴィライゼーション6攻略その31・・・おすすめの文明国・指導者その2「シュメール帝国・ギルガメシュ」
気ままにシヴィライゼーション6攻略その32・・・今なら「Sid Meier’s Civilization® VI」がsteamで10%OFF!
■スキタイ帝国・トミリュス女王
固有能力 キュロスの殺し屋
負傷したユニットを攻撃する際、全てのユニットの戦闘力+5。また、敵ユニットを撃破するとヒットポイントが50回復する。
固有能力 草原の民
軽騎兵ユニットまたはサカ族弓騎兵を訓練するたびに、追加の軽騎兵ユニットまたはサカ族弓騎兵が手に入る
特殊ユニット サカ族弓騎兵 固有
特殊能力 スキタイ固有の長距離戦闘ユニット
近接戦闘力15 長距離戦闘力25 1射程 移動ポイント4
騎乗の技術で取得
特殊インフラ クルガン 固有
特殊能力 畜産で解禁され、信仰力+1、ゴールド+1
隣接する牧草地1つにつき信仰力+1
ギルドと資本主義を研究するとそれぞれゴールド+1
丘陵の上には建設不可
トミュリスが強い理由は二つ。まず、キュロスの殺し屋である。負傷したユニットに戦闘力+5。さらにユニットを倒せばHP50回復である。HPが最大100なのになんと半分も回復するのだ。つまり、ユニットが相当倒されにくい。しかも、レベルアップでユニットのHPが回復するのでこれと併用するだけで戦闘ユニットは圧倒的に有利な戦いができる。
序盤で社会技術ツリーから取得できる蛮族に対する戦闘力+5を取得して、さらに負傷しているユニット+5なら、この時点で攻撃力20+10=30である。序盤で怖い存在の騎馬蛮族にこの強さ。蛮族狩りで負けることはほとんどない。
さらに、草原の民で軽騎兵ユニットまたはサカ族弓騎兵を訓練するたびに、追加の軽騎兵ユニットまたはサカ族弓騎兵が手に入る能力も強い。勝手に追加でユニットがもらえるだけで戦局が変わるので騎乗を取得して中世時代まではほぼ無双できる。ただ、サカ族騎馬兵は射程が1なのでそれほど強くない。あくまでも戦闘の中心は弓兵でいい。
とまあ、このようにシヴィライゼーション6では序盤からがんがん文明国に戦争を仕掛けて賠償金を得るほど有利になるのでスキタイの強さは異常である。もっとも、AIではたいしたことがない。これは軍事ユニットの運用が下手すぎるためだ。
後、クルガンはそれほど有利な固有建築物ではない。そこが残念だが、キュロスの殺し屋と草原の民の能力が圧倒的に強いので初心者さんにもお勧めだ。