第8回「第3次韓国経済危機 サムスン、IT関連株価大暴落」

第8回「第3次韓国経済危機 サムスン、IT関連株価大暴落」

今回のメルマガの内容は8月22日からの経済危機の最新動向を追いながら、KOSPI、ウォン、KOSDAQの動きを見ている。

またサムスンと始めとするIT関連株価の動きが激しいので、こちらもウォッチしていた。では、いつものように記事チャートを貼ろう。

記事チャート

ここ1週間の韓国経済の市場動向Googleのモトローラ買収→サムスン、IT関連株価大暴落→アップル ジョブズ氏引退→IT、サムスン株が急上昇→Googleの株価は急降下。モトローラ買収発表後は上昇→まとめ

ここ1週間の韓国経済の市場動向

KOSPI

さて、1週間と行っても、土日は市場が休みなので、5営業日ということになる。8月22日~8月26日までの範囲となっている。

22日は、1760ぐらいから始まったKOSPIは、一日でかなり下がった後、次の日急上昇して、1800台間近まで一時的に回復した。

ただ、これについては介入があったと思われる。年金砲と新しく加わった郵政砲である。そして、次の日も下がってスタートしたら、昼間辺りから上がり出す。最近の傾向として、朝、下がって、昼間に取り返すような感じだ。

26日の最終株価は1778.95 +14.37である。

^KOSPI (+0.81%) – KOSPI Index – South Korea – Stooq

ウォン

最初、1084ウォンでスタートしているところをみれば、ほぼウォン高傾向に進んでいた。一番高いのが23日の終値1074ウォンだが、その後ウォン安になる。26日は1081.9ウォンで終わる。

USDKRW (-0.45%) – U.S. Dollar / Korean Won 1:1 – Stooq

KOSDAQ

先週はIT関連株が下落する前は500あったのだが、IT関連株が下落すると一気に落ちていく。その後、若干の変動はあるのだが、470台辺りを行ったり来たりというところだ。経済が好調ならKOSDAQにも反映されるので、こうして何か株価が急落すれば、KOSDAQは一気に下がる。

投資主体別の売買動向は全部書くとメルマガが長くなるので、外国人の状況だけをまとめておく。

外国人の投資主体別売買動向(2011年8月22~26日)

22日 外国人 -2,424億
23日 外国人 -662億
24日 外国人.. 934億
25日 外国人 -466億
26日 外国人 -643億

以上。このように24日以外は、外国人は投げ売りしているのがわかる。実際、ずっとその前の週から続いているので、24日はかなり特別だということになる。

Googleのモトローラ買収

では、IT関連株についてやっていこう。前回のメルマガで少し触れたが、Googleのモトローラ買収で、サムスンを始め、IT関連株が一気に下がっていった。買収金額は125億ドル。日本円だともう1兆円には届かない。

このようにIT関連株は下がっていたのだが、アップルのあるニュースをきっかけに急上昇していく。まずは株価をみてもらおう。

これが22日の終値。

Samsung 691,000 -11,000
サムスンジョンジャオ 490,000 +2,000
ハイニックス 15,750 +50
LG電子 54,600 -400
LGディスプレー 18,950 +450
サムスンSDI 133,000 -6,000
サムスン電機 59,500 -500

そして、26日の終値

Samsung 726,000 -1,000
サムスンジョンジャオ 518,000 +4,000
ハイニックス 17,950 +650
LG電子 57,500 +1,800
LGディスプレー 20,000 +450
サムスンSDI 131,000 +500
サムスン電機  62,800 -200

このように下がっていた韓国のIT関連株が急上昇した。アップルのジョブズ氏、引退ニュースが原因と思われる。これは残念だが、どれだけの大富豪も歳と病気には勝てない。

頂点に上り詰めたアップルだが、ジョブス氏のカリスマ性とリーダーシップがあればこそである。この先、アップルがどうなるかはわからないが、偉大な経営者であったジョブス氏の引退で、新しい世代へと移ることになる。

IT関連株の動きは掴めてない。様子見の段階というところなので、次回のメルマガでも動きを知らせたいと思う。

アップル ジョブズ氏引退

>一方、ジョブスのCEO辞任が発表された直後、ニューヨーク市場の時間外取引でアップルの株価は5.3%急落した。反面、三星(サムスン)電子や三星電子部品株は急騰した。三星電子は25日9時25分現在、前日比4・1%(2万7000ウォン)上昇の73万7000ウォンを記録している。部品株であるワイソルやテドク電子なども2%の上昇率を見せている。<

韓国経済、スティーブ・ジョブスが「引退」…三星電子株が急騰

Googleの株価は急降下

最後にGoogleの株価を見ておこう。韓国経済と少し異なるが、モトローラを買収した時のGoogleの株価は非常に下がっている。そして、その時価総額はモトローラ買収する金額に達している。

http://jp.moneycentral.msn.com/investor/charts/chartdl.aspx?symbol=us%3agoog&CP=0&PT=4

モトローラの買収を発表したのはいつか。8月19日になるわけだが、その前にGoogleの株価が下がっているのに注目だ。7月25日には607あった株価が、モトローラ買収時は490.17である。つまり、2割以上下がって、モトローラ買収から、徐々に株価が上昇していることになる。市場の反応は上々であるが、それで一気に株価は回復とまでは行かないようだ。

まとめ

以上。1週間の主な動きを追った。今週はそれほど動いてないという印象だ。IT関連株もジョブズ氏の引退報道がなければもっと下がっていたかもしれないというところだ。

ただ、第3次韓国経済危機が終わったわけでもなく、第4次経済危機の悪材料が色々増えた。家計負債が900兆に迫り、外債が4000ドル間近。このように第4次韓国経済危機で重要となる負債は積み上げられている。

次回、第9回はどうするのかだが、引き続き第3次韓国経済危機関連を追っていく。今週の動向+1ヶ月のまとめのような感じだ。

第9回のタイトルは「どうなる第3次韓国経済危機 1ヶ月過ぎた市場」 

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