日別アーカイブ: 2024年2月23日

韓国経済 輸出増えても内需は不振…韓国の企業体感景気、3年5カ月ぶり低水準

韓国経済 日本の日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を超える中、韓国経済はますます悪化している。あれ?輸出は回復しているんじゃないの?と思うかもしれない。問題は輸出だけ回復しても内需が死んでるので、韓国企業の体感景気が改善しないのだ。

しかも、それだけではない。内需不振だけではなく、例の不動産プロジェクトファイナンス(PF)による建設業が軒並み崩壊している最中である。そもそも原材料高騰や光熱費高騰に加えて内需不振で不動産バブル崩壊なのだから、建設業界が儲かるわけない。

ああ、そうだった。昨日、韓銀の金融委員会が開かれて金利が据え置かれていた。先にこれを見ておこうか。記事を引用しよう。

[ソウル 22日 ロイター] – 韓国銀行(中央銀行)は22日、政策金利(KROCRT=ECI), opens new tabを15年ぶり高水準の3.50%に据え置いた。景気減速を背景にインフレ鈍化の兆しが出る中、利下げは時期尚早との見方を示した。

据え置きは9会合連続。ロイターが実施したアナリスト調査では38人全員が据え置きを予想していた。

李昌ヨン総裁は記者会見で、「インフレ率が目標水準を上回っており、減速を確認する必要があるため、ほとんどの理事が利下げ議論は時期尚早とみている」と説明。

金利据え置きは全会一致の決定だったが、中銀の理事7人のうち1人が今後3カ月間は利下げの可能性を残すべきだと述べたと明らかにした。

これを受け、利下げ観測をもとに3年物国債先物は会見中に上昇した。

大信証券の債券アナリスト、コン・ドンラク氏は「たった1人の理事の見解が目先の利下げを示唆しているとは思わないが、中銀がゆっくりと利下げの準備に向かっていることを示唆している」と語った。

アナリストのコンセンサス予想では、利下げ開始は今年第3・四半期になる見通しだが、米連邦準備理事会(FRB)の緩和開始時期に大きく左右されるとみられている。

李総裁は、インフレ率が低下したとはいえ、中銀の目標である2%を上回っているため、今年前半に利下げが実施される可能性はほとんどないと述べた。

韓国経済は計300ベーシスポイント(bp)の利上げを受けて成長が低迷している。輸出が改善を続ける一方、借り入れコスト上昇で建設投資が打撃を受けた。

1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.8%で6カ月ぶり低水準となった。中銀が目標とする2%は依然上回ったものの、3カ月連続で鈍化した。

中銀は今回、今年の経済成長率予測を2.1%、インフレ率予測を2.6%にそれぞれ据え置いた。

韓国中銀、9会合連続金利据え置き 利下げは「時期尚早」 | ロイター (reuters.com)

まあ、韓銀の金利据え置きは予想通りなのだが、気になるのは韓銀総裁が、今年前半に利下げが実施される可能性はほとんどないと述べたことだ。アメリカの利下げが今年の6月にあるかどうかはかなり微妙な状況であるが、米韓金利差が付くのは避けたいてことか。まあ、韓国のCPIは2.8%と高いままだ。でも、これは電気代やガス代などの値上げを延期していてこれだ。

4月の選挙が終わるまで延長すると思われるが、韓国の物価上昇率や家計債務急増を見る限りでは、むしろ、今年に利下げはないんじゃないか。そうなってくると韓国企業は資金調達コストは高いままなので、ますますゾンビ企業が爆増するだろう。しかし、過去に見た記事だと、韓銀は昨年に利下げしているはずなんだが、本当、韓国アナリストの予想は当てにならんな。

このように金利は据え置き。企業の調達コストは高いまま。半導体輸出が回復してきても内需は不振。終わってますね。

では、韓国企業の体感景気の動向を見ていこうか。

それでは記事の冒頭を見ていこうか。

企業の体感景気が悪化し3年5カ月ぶりの低水準を示した。内需不振と不動産プロジェクトファイナンス(PF)不良の余波などが重なった影響だ。輸出企業の業況は相対的に改善されたが、全般的な体感景気悪化を防ぐことができなかった。

韓国中銀、9会合連続金利据え置き 利下げは「時期尚早」 | ロイター (reuters.com)

韓国企業の体感景気が悪化。輸出企業の状況は改善されたが、内需不振とPの不良の余波で、全般的に駄目と。まあ、予想通りだよな。韓国の内需は6割程度で日本やアメリカとは比べものにならないほど小さい。また、輸出企業は世界中に工場や拠点を持っているのだから、利益を上げても韓国内にほとんど還元されない。設備投資などで還元されないのだから、韓国の内需は死んだままだということ。サムスン電子が半導体クラスター建設を中断するぐらいだからな。

それでは記事の要点を整理していく。

■記事の要点

1.韓国銀行が21日に明らかにしたところによると、2月の全産業業況実績企業景況判断指数(BSI)は前月より1ポイント下落した68を記録した。2020年9月の64以降で最も低い水準だ。昨年10~12月に70を維持し今年に入って2カ月連続で下がった。現在の経営状況に対する企業家の判断を盛り込んだBSIは100より低いほど否定的回答が多いという意味だ。今月の調査は5~14日に全国3305社を対象に実施した。

2月の製造業BSIは前月より1ポイント下がった70となった。業種別に見れば家電製品や自動車など前方産業の電子部品需要減少により電子・映像・通信装備が7ポイント下落するなど体感景気が悪化した。韓国銀行のファン・ヒジン統計調査チーム長は「半導体を中心に輸出は良かったが、内需不振が続いたため該当業種のBSIが大きく下落した」と話した。収益性悪化余波で医療・精密機器が13ポイント下落、石油精製・コークスが7ポイント、BSIが下がった。

2.企業形態別では内需企業が1カ月間で3ポイント下落し68となった。これに対し輸出企業は2ポイント上がった73で体感景気がやや改善した。内需は高物価、消費減少などで沈んだ状況だ。消費動向を示す小売り販売は昨年12月基準で前月比0.8%減少した。年末まで3%台を守ったが先月2.8%に下がった消費者物価上昇率も依然として高い水準だ。これと違い輸出戦線には薫風が吹いている。産業通商資源部によると、先月まで輸出は4カ月連続のプラスを記録している。先月の輸出増加率も18%で半導体景気回復などに乗り20カ月ぶりに2桁を回復した。

3.非製造業の業況BSIは67で前月と同じだった。業種別では建設業が7ポイント下落で不振が明確に現れた。韓国銀行は「不動産PF問題による資金調達金利上昇、原材料価格上昇で収益性悪化が続いたため」と明らかにした。これに対し事業施設管理・事業支援・賃貸サービス業は需要増加でBSIが5ポイント上昇、輸送倉庫業は海運業況改善で2ポイント上昇した。

一方、3月の業況に対する見通しBSIは前月比3ポイント上昇した72となった。製造業が75で4ポイント、非製造業が70で2ポイント上がった。

以上の3つだ。それでは順番に見ていこうか。

2月の全産業業況実績企業景況判断指数(BSI)は前月より1ポイント下落した68となった。BSIの基準は100.これより下回っていれば企業は現在の景気が悪いと判断したことになる。つまり、昨年ですら韓国内需が壊滅的な状況だったのにさらに「悪化」している。1ポイントダウンとはそういうことだ。一部の輸出が回復してきても、内需が駄目だとこうなる。

2月の製造業BSIは前月より1ポイント下がった70となった。業種別に見れば家電製品や自動車など前方産業の電子部品需要減少により電子・映像・通信装備が7ポイント下落するなど体感景気が悪化した。

この先、EVがオワコンとなったことで韓国の製造業はさらに厳しくなる。現代自動車はEVに全シフトしているが、一体、何処で売るつもりなんですかね?アメリカではIRA規制法で中国の素材や部品を使ったEVは補助金対象にならない。日本で売るにも韓国自動車の墓場といわれる場所だ。しかも、現代なんて日本に再進出してきたが、昨年、販売台数が落ちたので、そろそろ日本からの撤退が騒がれている。中国では韓国のEVなんて絶対に売れない。アメリカ、日本、中国の三大自動車市場で韓国製EVはいらない子とされてるわけだ。

結局、韓国は半導体しか売るものがないてことだ。その半導体も日本のTSMCの工場が量産体制に入れば一気に終わりを迎える。韓国の半導体をわざわざ買おうとする顧客は減るだろうな。アメリカ政府はインテルを政府支援で後押し。日本は台湾のTSMCの工場に大規模投資。サムスン電子は半導体クラスターの工場中断。韓国政府の支援はわずか1000億円程度。こんな状態でサムスン電子が勝てるわけないんだよな。

次の2は輸出の状況だ。

先月まで輸出は4カ月連続のプラスを記録している。先月の輸出増加率も18%で半導体景気回復などに乗り20カ月ぶりに2桁を回復した。

これは中国が韓国の半導体を急に買ってくれるようになったから。裏で韓国の半導体技術を提供するといった密約でもあったんだろうな。SKハイニックスが急に黒字回復したりするのもそれだ。結局,中国が買ってくれないと韓国の半導体は商売が成り立たない。もっとも、それは自分の足を中国に食わせてるだけである。数年後に韓国の技術を抜き去り、中国に捨てられるだろうな。もう、Kバッテリーとやらがオワコンになってきたのと同じで。

非製造業の業況BSIは67で前月と同じだった。業種別では建設業が7ポイント下落で不振が明確に現れた。

建設行は不動産PFの余波の影響で7ポイント下落していると。

3月の業況に対する見通しBSIは前月比3ポイント上昇した72となった。

見通しは少し回復したが、そもそも100以下なんだからたいした改善ではない。韓国が不況を抜け出すには内需不振をどうにかしないといけないが、それには利下げが必要だ。だが、さっき見たとおり、金利は据え置き。上半期の利下げはないとまで韓銀が述べている。こんな状況で4月の選挙がやってくる。このままだとユン氏の惨敗で終わりそうだが、そうなってくると完全にレームダックである。

後、最後は韓国の失業者数について。どうやら2年ぶりに過去最大となったようだ。

記事を引用しよう。

【KOREA WAVE】韓国の失業者が今年1月現在で107万人を超え、2年ぶりに最大規模を記録した。求職を望んでも行き場を見つけられない人が多い一方で、企業が人手不足を訴えるミスマッチが起きている。

産業通商資源省の2023年の実態調査結果によると、2022年末現在の産業技術人材の不足人数は前年比2.1%(809人)増加した3万8476人だった。

特に機械・ディスプレー・半導体など12大主力産業の不足人数(2万9783人)が全体の77.4%を占め、過去5年間で最も高いレベルとなった。そのなかでも▽ソフトウェア(21.4%)▽電子(18.1%)▽化学(15.0%)▽機械(14.2%)――の順に不足人数が多かった。

産業技術人材の不足人数を地域別に見ると、首都圏は1万9441人で前年比3827人減少(-16.4%)したが、非首都圏は1万9035人と前年比4636人増加(32.2%)した。

このうち不足率は全羅南道(チョルラナムド)の11.2%が他地域に比べて非常に高く、その後に忠清北道(チュンチョンブクト)の4.7%が続いた。他地域は1~2%台で大きな格差がなく▽釜山(プサン)▽蔚山(ウルサン)▽江原(カンウォン)▽全羅北道(チョルラブクト)▽済州(チェジュ)――は1%未満と低かった。

韓国・失業者107万人(1月)…それでも主力産業「この5年で最大の人手不足」というミスマッチ (msn.com)

記事をよく読むと人手不足が韓国を支えている製造業に多いことがわかるだろう。特に機械・ディスプレー・半導体など12大主力産業の不足人数(2万9783人)が全体の77.4%を占める。つまり、韓国の若者は製造業は嫌いなのだ。実際、過去記事で紹介したが韓国の製造業は死にかけの高齢者と外国人しかいない。

では、若者は何しているのか。それは簡単な仕事のサービス業で満足している。実際,工場で長く働くよりはサービス業の方が楽なのはいうまでもない。でも、製造業の人手不足が深刻化すれば設備投資に大きく影響する。結局、韓国の若者を製造業に呼び込めないと韓国は終わる。

企業の体感景気が悪化し3年5カ月ぶりの低水準を示した。内需不振と不動産プロジェクトファイナンス(PF)不良の余波などが重なった影響だ。輸出企業の業況は相対的に改善されたが、全般的な体感景気悪化を防ぐことができなかった。

韓国銀行が21日に明らかにしたところによると、2月の全産業業況実績企業景況判断指数(BSI)は前月より1ポイント下落した68を記録した。2020年9月の64以降で最も低い水準だ。昨年10~12月に70を維持し今年に入って2カ月連続で下がった。現在の経営状況に対する企業家の判断を盛り込んだBSIは100より低いほど否定的回答が多いという意味だ。今月の調査は5~14日に全国3305社を対象に実施した。

2月の製造業BSIは前月より1ポイント下がった70となった。業種別に見れば家電製品や自動車など前方産業の電子部品需要減少により電子・映像・通信装備が7ポイント下落するなど体感景気が悪化した。韓国銀行のファン・ヒジン統計調査チーム長は「半導体を中心に輸出は良かったが、内需不振が続いたため該当業種のBSIが大きく下落した」と話した。収益性悪化余波で医療・精密機器が13ポイント下落、石油精製・コークスが7ポイント、BSIが下がった。

企業形態別では内需企業が1カ月間で3ポイント下落し68となった。これに対し輸出企業は2ポイント上がった73で体感景気がやや改善した。内需は高物価、消費減少などで沈んだ状況だ。消費動向を示す小売り販売は昨年12月基準で前月比0.8%減少した。年末まで3%台を守ったが先月2.8%に下がった消費者物価上昇率も依然として高い水準だ。これと違い輸出戦線には薫風が吹いている。産業通商資源部によると、先月まで輸出は4カ月連続のプラスを記録している。先月の輸出増加率も18%で半導体景気回復などに乗り20カ月ぶりに2桁を回復した。

非製造業の業況BSIは67で前月と同じだった。業種別では建設業が7ポイント下落で不振が明確に現れた。韓国銀行は「不動産PF問題による資金調達金利上昇、原材料価格上昇で収益性悪化が続いたため」と明らかにした。これに対し事業施設管理・事業支援・賃貸サービス業は需要増加でBSIが5ポイント上昇、輸送倉庫業は海運業況改善で2ポイント上昇した。

一方、3月の業況に対する見通しBSIは前月比3ポイント上昇した72となった。製造業が75で4ポイント、非製造業が70で2ポイント上がった。

輸出増えても内需は不振…韓国の企業体感景気、3年5カ月ぶり低水準 | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)

【ゆっくり解説】中国も終わった!外資9割逃亡したのにアホな習近平がまた売りボタン禁止措置の愚策を強硬してジンバブエ化進めるも日本は放置!ー中国速報

韓国経済の専門家であるジンボルトと一緒に「韓国経済」を看取りませんか?

今回は「中国も終わった!外資9割逃亡したのにアホな習近平がまた売りボタン禁止措置の愚策を強硬してジンバブエ化進める」を特集します。

#ゆっくり解説 #韓国 #韓国経済 #保守 #海外の反応 #韓国 速報 #中国 #経済危機 #ゆっくり解説韓国