日別アーカイブ: 2024年6月27日

韓国ウォン 1ドル=1400ウォンが「ニューノーマル」になる恐れも…4月の危機とは異なる

韓国ウォン 半導体関連でトップ企業となったエヌビディアはアップルやマイクロソフトの時価総額を抜いて全米1位、つまり、世界一の企業になった。しかし、現在のところ、エヌビディアの株価は急落している。そりゃ、世界一の企業になったら株価はそれ以上、上がると考えて持っているよりは売却して利益を確定させたくなるてものだ。

それで現在のエヌビディアの株価がどうなっているかご存じだろうか。ここ1ヶ月のチャートを見たら笑えてくるという。

これがエヌビディアの1ヶ月チャート。世界一の株価に140ドル超えたのは6月20日の23時だ。しかし、そこから5日間はずっと下がっていく。26日に下がりは止んで上がっているが、さあ、ここからどう動くのか。27日の朝には126.40ドルだ。生成AI特需で業績は絶好調。それもわかるんだが、他の半導体企業だってエヌビディアに追いつこうと頑張っている。

それで日本の半導体関連株もエヌビディアの下げ止まりで持ち直しが見えているのだが、26日の夕方にドル円が160円を超えてしまった。しかも、深夜には161円に迫りそうな勢いで下がっている。つまり、日銀砲がいつ飛んできてもおかしくないデッドラインである。

これが27日の朝にドル円チャートだ。160円という大台を抜けたことで円安が一気に加速。もう、161円が目前となっている。

では、160円を超えたネットの反応を見ておこうか。

1.5月 海外A商品1億ドル=150億円(1ドル150円)
6月 海外A商品1億ドル=160億円(1ドル160円)

10円の円安で10億円+αの値上げで日本国内に入ってくるのかぁ
これはまた国内の物価が上がるわ。

2.円高誘導なら利上げするしかないな
今の長期金利差から逸脱した過剰分はキャリー狙いの投機だろ

3.貨幣の価値なんて相対的なものだという事が分かってない日本人が多いのは何なんだろうな
1円の価値は常に同じじゃない
つまり安くなってるって事

4.去年だって150円くらいは当たり前だったんだし、プラス10円くらいで大騒ぎしすぎ

5.来月に利上げがあっても不思議ではないというのが短期金利市場の判断
今のところは年末までで0.3%程度の利上げが織り込まれているから
上げたとしても円高になるとは限らんし、アメリカが仮に利下げしなかったら
円安が加速する場合もある

6.円安が日本国にとって本当に利益になるなら為替介入なんかしないはず
為替介入してる時点で答えは出ている

7.経常収支は黒字やね。ただ所得収支で得た利益の多くは外貨のままだろうし
黒字がそのまま円高に貢献するということにはならない

8.新札発行して通貨流通量増やしてマネタリーベース増やす
すると円の価値は下がって円安になり物価高にならふ
日銀は利上げして流通量調整しなきゃなのにこれまでサボり倒してた
円安物価高は日銀がポンコツのせいって前に誰かが言ってたな

9.必要なのは利上げ
とりあえずは0.25でもいいから躊躇なく上げていればここまでの円安にはなっていない

10.アメリカのインフレが落ち着いて利子が下がればまた120円ぐらいに戻る。

以上の10コだ。

ドル円が160円を超えて日本のネットの意見も様々だが、円安が良いという意見と、円台が良いという意見が交差している。どちらにせよ。大事なのは円安が進めば輸入物価が上がる。原油や食料を輸入で頼っている日本の食卓事情は厳しいてことだ。最近、魚を食べる機会が減ってしまっているものな。

ああ、因みに円が安くなっている理由は欧州などが利上げに踏み切っているからだ。米国の利下げを待たずに動いて国との金利で円がさらに売られていると。でも、一番の問題は米国の経済がまだまだ好調だってことだ。強いドル。キングドルが世界を蹂躙しているのだ。

後、ドル円が下がってるのでウォンも下げ始めている。必死に国民年金を弾にした韓銀砲を撃っているのだが、それでも1394ウォンまで追い込まれた。これはもう1400突破も時間の問題だろうな。

ウォンチャートもついにで見ておこうか。

このようにウォンも26日の時間外で1394ウォンを突破。そりゃ、ドル円が160円超えて161円に迫っているのだからそうなる。年金砲で1400を食い止めようとしているが、どう見ても時間の問題なんだよな。

だから、今日の夕方に動画配信してるころには1400を突破しているかもしれない。この原稿は27日の朝に書いて、編集していく予定なので1400を越えてたらそのときは大台に乗ったと祝砲である。予想では必死に介入して止めてくると思うんだが、円の売りが半端ないからな。後、161円タッチしたら日銀砲が飛んできてるかもしれないので、今日のドル円チャートは注目だろう。

ウォンについても1400がニューノーマルになることをこちらは予測しているが、予想した段階では外債償還時期が多くなる秋以降だと見ていた。しかし、まさか、ここまで円が売られてくるのは想定外で、米利下げ時期もどんどん遠のいてる段階だ。

韓国メディアもウォンが急落したことで慌てて騒ぎ始めている。しかし、彼らが騒ぐてことは遅いことがよくわかる。つまり、ウォンはもっと下がる可能性の方が高いのだ。今回の記事もハンギョレ新聞がウォンがやべえ。1ドル=1400ウォン目前だ。どうしよう。と嘆いてる記事だ。

しかも、昨日、日本の財務大臣と会って日本との通貨スワップ増額を狙っていたようだが、どうやら断られたようだ。これも見ておこうか。

韓国と日本の財務相が25日、「過度な通貨価値の下落に対し、引き続き適切な対応を取る」と述べた。最近のドル高によりウォン安と円安が同時進行していることを受け、両国の経済トップが共同で介入を示唆する発言をしたかたちだ。

 チェ・サンモク副首相兼企画財政部長官と日本の鈴木俊一財務相は25日午後、韓国の政府ソウル庁舎で「第9回韓日財務相会議」を開き、このような内容が含まれている共同プレスリリースを発表した。

 企画財政部が公開した共同報道文によると、両国の経済首長は、2024年の世界経済は緩やかな回復基調にあるが、進行中の地政学的紛争、主要貿易相手国の成長が減速する可能性、外国為替市場における変動性の深化など、不確実性が依然として存在するという点に同意した。

 特に両財務相はこの日の会議で、ウォン安と円安が急激に進んでいることについて「深刻な懸念を共有」し、「為替相場の過度な変動と無秩序な動きに対して引き続き適切な対応を取ることを再確認した」と企画財政部は明らかにした。最近、ユーロ安によるグローバルなドル高により、ウォン相場が1ドル=1400ウォンに近づき高止まりしているとともに、円相場も1ドル=160円台に迫っている。

「最強ドル」にウォン安・円安進む…韓日財務相「適切な対応を取る」 : 政治•社会 : ハンギョレ新聞 (hani.co.kr)

韓国経済にとって重要なのはこの先のドル確保だ。だから、日韓通貨スワップの増額を水面下で申し込んだのだろう。しかし、日本に断られて涙目というところだ。日本は韓国と日韓通貨スワップ100億ドルと締結しているが、韓国からすれば100億ドルなんて数日分の介入費用でしかない。だから、本当は500億ドルぐらいほしいのだろうけど、さすがにそんな増額に応じる理由もなければ、徴用工での資産現金化されたことで日本政府は韓国に怒っている。話が違うんじゃないかと。

ただ、アホな岸田総理がまたユン氏に騙される可能性があるので、しっかり財務省や日銀はアホな岸田総理をコントロールしておけよ。さすがにスワップ増額なんてしたら、ただでさえ17%の最低支持率をもっと減らすことぐらい理解しているだろうな。いい加減、用日に騙されないでほしいのだが、本当、日本の政治家は無能が多いという。

ユン氏がいくら口で土下座外交したところで、韓国の反日はむしろ、これから一気に爆発する未来が見えているだろうに。あと3年でイ・ジェミョン代表が大統領になるのだぞ。それは用日から反日に戻るてことだ。もう、野党が国会を牛耳ったのでユン氏はレームダックに追い込まれている。もう、野党の承認なしではどんな法律も作れない。海外で何か約束しても野党が反対して終わりだ。こんなユン氏と無駄な交流をする岸田総理、本当、何考えてるんだろうな。

では、ウォン安に恐怖している韓国メディアの記事を引用しよう。

ウォンが再び1ドル=1400ウォンに近づき、ウォン相場をめぐる懸念が高まっている。しかし、4月中旬のウォン安危機とは雰囲気が異なる。4月は内外の不確実性が重なり、株式、債券、ウォンの価値が共に下落するトリプル劣勢現象が現れたが、現在は株価と債券価格はいずれも上昇傾向を示しているためだ。

FRB(米連邦準備制度理事会)の金利政策の不確実性も4月に比べて大きく減った。6月の連邦公開市場委員会(FOMC)の会議の結果に対する解釈は分かれているが、FRBが物価の下方安定を基盤に今年中に政策金利引き下げに乗り出す可能性は一層高まった。

 これを反映したのが米国債の金利だ。予想値を下回る5月の米国の消費者物価の上昇率と共に、6月のFOMCの会議を経て、米国の長期国債金利は明確な下方安定傾向を示している。金利政策の不確実性の拡大で米国の国債金利上昇とドル高が急激に進んだ4月の状況とは違いが際立つ。

 韓国国内の状況も4月に比べて安定的だ。金融市場と景気サイクルに明確な悪材料が浮上していない。4月危機説などでやや不安だった国内の信用リスクが、現在は安定を保っている。景気も内需と輸出景気間の温度差にもかかわらず、回復傾向は続いている。ウォン安ドル高を国内の金融や景気不安へと拡大解釈する段階ではない。

 それでも1ドル=1400ウォン台を突破する可能性は潜在している。対内的要因よりは対外的不確実性、特に円とユーロのさらなる低迷がウォン安または1400ウォン台に安着する要因として働く可能性がある。

 まず、年中最安値を更新し、1ドル=160円に迫った円相場が注目される。米日間の金利政策の差別化現象の持続が円安心理を刺激している。何よりも日本銀行の緊縮の度合いが予想より強くないことが、円安心理を落ち着かせずにいる。日本政府の直接的な外国為替市場への介入がなければ、円相場が160円台に落ち着く可能性もある。ウォンと円の高い同調化関係を考えると、1ドル=160円台に進入すれば、1ドル=1400ウォンも可視化する可能性がある。

 予期せぬ政治の不確実性に直面したユーロ相場も、ウォン相場にとって負担となる。30日に実施されるフランスの早期総選挙の結果によっては、ユーロ安がさらに進む余地が大きい。ただでさえユーロ圏の実体経済の回復速度が期待に及ばない状況で、欧州の政界を襲ってきた極右勢力の勢いはユーロをめぐる不安を煽りかねない。

 要約すると、現在のウォン安をそれほど懸念する必要はないが、円安とユーロ安がさらに進んだ場合、ウォン相場が1ドル=1400ウォン台に安着する潜在的なリスクは大きくなった。超ドル高に見えるかもしれないが、根本的には円安とユーロ安の加速と為替リスクに国内の金融市場を含めグローバル金融市場が再びさらされているということだ。

1ドル=1400ウォンが「ニューノーマル」になる恐れも…4月の危機とは異なる : 経済 : ハンギョレ新聞 (hani.co.kr)

さて、この記事で重要なのは二つの未来予測だ。

日本政府の直接的な外国為替市場への介入がなければ、円相場が160円台に落ち着く可能性もある。ウォンと円の高い同調化関係を考えると、1ドル=160円台に進入すれば、1ドル=1400ウォンも可視化する可能性がある。

これはもう160円を突破したので、ウォンが1400可視化する可能性も出てきた。つまり、第一条件をクリアしたてことだ。

予期せぬ政治の不確実性に直面したユーロ相場も、ウォン相場にとって負担となる。30日に実施されるフランスの早期総選挙の結果によっては、ユーロ安がさらに進む余地が大きい。ただでさえユーロ圏の実体経済の回復速度が期待に及ばない状況で、欧州の政界を襲ってきた極右勢力の勢いはユーロをめぐる不安を煽りかねない。

そして、こちらも日経平均が急落したときに調べたフランス情勢である。30日に選挙があってこれがどうなるかでユーロ安が進む可能性がある。ユーロ安が進めば当然、ウォンも安くなる。

さらに中央日報の記事では元安についても言及されていた。良かったな韓国ウォン!モテモテじゃないか。

ドル高、円安、ユーロ安、人民元安の影響でフルボッコ状態になって1400がニューノーマル時代を迎えることになったと!

これが韓国ウォンが下がっていく原因だ。しかも、上がる理由が全くないからな。韓銀が利上げに走れば違う景色が見えるかもしれないが、米韓金利差ばかり意識して何もしない韓銀総裁では無理だろうな。こちらは何度か述べた。今が韓銀の利上げするゴールデンタイムだと。