日別アーカイブ: 2024年6月28日

韓国 サムスン電子の半導体工場、ウエハー製造工程で欠陥発生

韓国 まあ、こちらは予想はしていたのだが、ドル円が160円を突破して161円に迫っていたときウォンも急落していたが、韓銀は1400ウォンが怖くて27日は必死に大規模介入をしていた。1394ウォンから頑張って1384ウォンまで押し上げた。

ええ?どうして大規模介入したのかわかるのか?簡単だ。円安になればウォン安になるのはわかっているのだ。それなのに円は160.700と昨日と変わらないのに、韓国ウォンだけが10ウォンほどあげている。10ウォンというのは日本円で1円動いたレベルなのだ。だからチャートを見れば不自然な動きなのだ。

ウォンチャートを確認しておこうか。

1394ウォンから昨日一日で10ウォンほど上げている。どう見ても大規模介入である。ドル円が変わらないのに韓国ウォンが上がる理由なんてないからな。

つまり、せっかく夕方に1400到達していた可能性を考慮したのに残念ながらそうはならなかった。

国民年金とのスワップを150億ドル増額したニュースからして、どうやら年金スワップで乗り越えた。そして、日本との通貨スワップ増額を財務省の大臣に要請したがこれは水面下で断られている。もし、増額するという話があれば韓国は真っ先に報道しているからな。それが全くないということは水面下で完全拒否されたのだろう。

日本と韓国は円安とウォン安に懸念を示したとかそういうニュースはあっても、だからスワップの増額という話題にはなっていない。100億ドルの日韓通貨スワップでは数日程度の介入資金でしかない。

ええ?どうして韓国側が日韓通貨スワップの増額したいのかて?実は韓国にとって外貨はまだまだあるとヘッジファンドに主張したいのだ。日本が味方についてるからいくらでもドルを引き出せる。だから、ウォンを玩具にするなという隠れたメッセージ性がある。ヘッジファンドは韓国が持っているドルが尽きかけていることは気づいている。なぜならいきなり年金スワップを150億ドルも増額したからだ。

韓国の外貨準備高は額面通りなら4000億ドルぐらいあるはずなんだが、それを信じている投資家は1人もいない。その9割は有価証券であり、すぐに換金できるドルは米国債を含めて1000億ドル程度だとこちらは見ている。まあ、外貨準備金が豊富にあればそれを使えば良いだけであって、わざわざ年金スワップ何てする必要はない。誰でも外貨準備金が不足しているとわかることだ。

それが将来の国民年金においてどう影響していくかはそのうち判明するんじゃないか。しかし、問題はいくら年金スワップ増額したところで韓国の国民年金とヘッジファンドの資金力では雲泥の差があるてこと。世界中の富裕層や投資家から金を集めているヘッジファンドがたかが、韓国の国民年金程度のドルに資金で負けるはずがないのだ。

なんせヘッジファンドはあのイギリスでさえ陥落させたことがあるのだ。だが、その後に日本に同じような仕手戦を仕掛けて伝説の日銀砲で壊滅的な被害を受けたのはご存じだろう。ヘッジファンド数千万社が廃業に追い込まれたとか。まあ、それは良いとして韓国の国民年金程度のドルではヘッジファンドが恐れる理由がない。

だから、韓国としては土下座してても日本との通貨スワップの増額をしたかった。超円安で日本も苦しんでるから、ここは共同介入を提案したり、通貨スワップ増額で日本の後ろ盾が欲しかった。だが、韓国は拒否られたと。実際、日本の立場で韓国と通貨スワップ増額してもメリットがない。なぜならスワップがドルだからだ。

これがウォンと円の交換だったら、今、韓国は日本に対してウォン高なので日本側にもメリットがあるんだが、韓国が欲しいのは円ではなくドルなので、ドルスワップなんだよな。スワップを結ぶときはそのときに決めた固定レートだ、通貨高の時に相手と結んでおいた方が有利になる。それで韓国はトルコと通貨スワップしたが、トルコの通貨が暴落して大損しているというニュースを以前に取り上げただろう。

では、朝のウォン関連の動きはこれぐらいにして本題にはいろうか。もちろん、ウォン安は韓国のサムスン電子にも大きく影響してくるので本題と関係ないわけではないのだが、今、サムスン電子はもう勢いが殆ど消え失せている。まさにサムスン電子の危機、資産切り売りでの分割、このままだと倒産するのではないかと内外から囁かされているのだ。

今、半導体関連で最大のニュースは生成AI特需で世界一の企業となったエヌビディアであるわけだが、そのエヌビディアのテストに合格できないでいる。これがどれだけ致命的なのかはサムスン電子とSKハイニックスの株価の動きを比べれば手に取るようにわかる。SKハイニックスはエヌビディアにHBMを安定的に供給することで株価を大きく上げた。

しかし、エヌビディアによってHBMの価値が見いだされると各半導体メーカーもHBM開発に積極的に乗り出した。そして、米マイクロンが猛追していることを以前に紹介した。もはや、米マイクロンのHBMの技術はSKハイニックスに追いついている。後は量産体制を整えればサムスン電子よりも脅威的な存在になるんじゃないかという見方だ。

本来なら、サムスン電子がSKハイニックスに半導体技術で負けるなんてことは考えられなかったのだが、彼らは選択を見誤った。実はサムスン電子はHBM技術を研究していた部門を未来がないと過去に閉鎖していた。つまり、自分らでその技術の将来性を閉ざしてしまい、その閉鎖されてリストラされた部門の研究者がSKハイニックスなどに移ったのだ。引き抜きがあったかどうかは知らない。そして、サムスン電子は半導体が供給過多で大赤字になったときも同じ失敗を繰り返している。最新ニュースで面白いことがわかった。

なんとサムスン電子からエヌビディアに551人も人流出があったようだ。しかも、それだけではSKハイニックスからも米国の半導体関連に大きく人材が流出している。つまり、彼らが技術者の価値を見いだせなかったことで、有利だったはずのメモリー分野の追随を米マイクロンやエヌビディアなどに奪われていく結果となったと。

では、記事を引用しよう。

人工知能(AI)半導体市場で主導権を握るための半導体メーカー各社の「人材戦争」もエヌビディアを中心に繰り広げられている。事実上エヌビディアが韓国をはじめ、全世界の半導体中核人材を吸収している状況だ。本紙が18日、人材採用プラットフォーム「リンクトイン」を通じて分析した結果、NVIDIAの社員のうち、サムスン電子出身は515人(リンクトイン登録者で集計)に達した。エヌビディアからサムスンへの移籍者(278人)の2倍近い数字で、サムスンでは人材流出が発生していると分析可能だ。サムスン電子の半導体事業部であるDS部門の従業員数が約7万4000人で、エヌビディア(3万人)の2.5倍の規模であることを考慮すると、両社間の人材移動はさらに偏りが顕著だ。リンクトイン登録者で推定すると、サムスン電子の半導体事業部門ではエヌビディア出身者の割合が約0.4%にすぎない半面、エヌビディアではサムスン電子出身者の割合が1.7%に達する。

ただ、サムスン電子はエヌビディア以外の半導体メーカーとの人材競争では優位に立っている。インテル、マイクロンをはじめ、台湾積体電路製造(TSMC)からも人材を引き抜いているからだ。現在、リンクトインに登録しているインテルの社員のうち、サムスン電子出身者は848人だが、サムスン電子の社員に占めるインテル出身者は1138人で上回っている。マイクロンはサムスン電子出身者が205人なのに対し、サムスン電子ではマイクロン出身者が307人と優勢だ。サムスン電子ではTSMC出身者も195人おり、TSMCに在籍するサムスン電子出身者(24人)を上回っている。
 

SKハイニックスは人材流出が際立っている。リンクトインに登録したエヌビディア社員のうち、SKハイニックス出身者は38人だが、エヌビディア出身のSKハイニックス社員はゼロだった。SKハイニックスはAI半導体の高帯域幅メモリー(HBM)をエヌビディアに納品している。

 SKハイニックスにとっては、AI市場が拡大すればするほど、HBMなどのAI半導体技術を持つエンジニアが必要になるが、エヌビディア以外の会社に対しても人材が流出している。マイクロンに転職したSKハイニックス社員は111人いたのに対し、マイクロンからSKハイニックスに転職した社員は8人だけだった。人数こそ多くはないが、TSMCでも人材流出が見られた。現在TSMC社員の中でSKハイニックス出身者は11人だが、SKハイニックスにいるTSMC出身者が3人にすぎない。

 業界関係者は「最近になって韓国の半導体企業がHBMなど高性能メモリー関連の採用を随時活発に行っている。国内の半導体修士·博士クラスの人材に対する支援も増えている」と話した。大学から輩出された半導体人材が韓国企業を経て、海外企業に流出している構図だ。

サムスン電子515人がエヌビディアに移籍 (msn.com)

これは朝鮮日報の数だからサムスン電子やSKハイニックスの人材流出に焦点を当ててるのだが、実は一番ヤバイのはインテルである。インテルからエヌビディアに移籍した数は2848人とダントツに多い。反対にエヌビディアからインテルに移籍した数は544人だ。今、エヌビディアに各企業の人材がどんどん集められていることがよくわかるだろう。

これだけ見ても米国がどんどん韓国の半導体技術を吸収して、国内だけで設計から生産まで全てをやろうとしていることがわかる。しかし、今更、人材流出させたことを後悔しても遅いと。サムスン電子やSKハイニックスなどの韓国の半導体技術を世界のトップ企業にどんどん吸収されていっていると。

こちら半導体が国の経済安全保障として位置づけられたとき、韓国半導体がいずれは消えていくと断言したわけだが、人材流出を観点から見てもその通りの結果になりそうだよな。米国と日本が本気になってしまえば、韓国がどれだけ有利な立場であったとしても、数年で逆転されるてことだ。それだけ資本力と培っている技術力が違う。

しかも、韓国のサムスン電子の技術力なんてたいしたことはない。それがサムスン電子の半導体工場、ウエハー製造工程で欠陥発生していたことでもわかる。

では、記事を引用しよう。

サムスン電子の韓国国内のファウンドリ(半導体受託生産)事業部で、半導体のウエハー製造工程で欠陥が発生したことが分かった。同社が26日、明らかにした。

 韓国の財界などによると、このほどサムスン電子ファウンドリ事業部のウエハー製造工場で、品質に影響を及ぼす欠陥(affect)が発生し、このため収率にも影響が出る可能性があることが分かった。正確な被害規模は明らかになっていない。

 24日の工程で事故が発生し、現段階で分かっている被害規模はウエハー約50枚程度だという。この規模の事故は、社内の事故対応分類では「Dクラス」の事故に当たるという。

 ただし、証券関係者の間でうわさされている「全量廃棄」ではないことが分かった。現在は、事故があったラインで生産した製品の正確な状態などを詳しく評価しているという。

サムスン電子の半導体工場、ウエハー製造工程で欠陥発生 -Chosun online 朝鮮日報

もう、これは株価暴落を抑えるために全量廃棄でないということにしているんじゃないか。明らかに致命的な欠陥だと思われるが。とても被害規模がウェハー50枚程度だと思えない。

では、ネットの意見を見ておこうか。

1.フッ酸禁輸騒動の時に自社製造目指そうという流れ
品質はお察しなのか最微細化ラインは日本産ウェハ使用とか

2.歩留まり悪いからGoogleから切られたね

3.国産化推進の結果として
純度の低いフッ化水素を使ってエッチング仕切れ無かった
純度の低い超純水で洗ってウエハー汚染
出来損ないのレジスト使って欠陥マスクによる線切れ
まあ、こんなところだろう

4.最近はもうサムスンのいいニュース聞かないねぇ

5.一本足打法の一本足が骨折したらどうするの?

6.やはり歩留まりだらけの製造だったんだな

7.ウエハーの層に飛び込んでサンドイッチにされちゃったのかな
ケチらないで全量破棄した方がいいと思うがなー

以上の7個だ。

うーん。こちらはどう見ても50枚程度ではなく全量廃棄していると思うが、半導体生産関連で生じた欠陥の話はその道の技術者や専門家でないとわからないからな。ただ、韓国が国産化したとかいわれるフッ化水素や超純水を使っての欠陥だと笑えるという。まあ、国産化したからといって必ずしも使えるとは限らないんだよな。だから、結局、日本の企業から購入して日韓貿易赤字が増えていると。