韓国経済、出生率が過去最低に 文大統領「このままだと国家の危機」
記事要約:韓国の出生率が過去最低の過去最低の1.03になると文在寅大統領が指摘した。しかも、少子化問題の解決のため、10年間で100兆ウォン(約9兆8000億円)を使ったのに解決する兆しが全く見えないという。そして、文在寅大統領は国家の危機に直面すると。
確かに文在寅大統領の懸念は最もなのだが、今の韓国で出生率を増やす前に、韓国人のヘル朝鮮という絶望的な状況をなんとかするしかない。ただ、ヘル朝鮮というのは韓国社会を一言で現している言葉であるので、言葉の意味はおそらく多くの日本人が考えているより、相当、重いと思われる。そして、上辺だけの改革では何も変わらないということ。
経済的な視点で述べさせてもらうと、出生率の低下の要因は「中産階級の没落」である。たまに管理人も指摘しているが、韓国の経済格差は著しい。金持ちはより金持ちとなり、中産階級は没落していったのがここ十数年の動きである。
GDPなどでは金持ちの資産が増えているので、増加しているように見えるが、実際は国民のほとんど借金漬けということ。家計負債は既に1400兆ウォンを超えているというのは不動産投資がどうとか述べているが、それなら何でもっと中産階級が増えてこないのかという突っ込みを入れるだけで崩壊する。
では、中産階級を復活させるにはどうすればいいのか。これも管理人が何度も言うが、財閥による支配構造を取り除くこと。つまり、「財閥解体」しかない。だが、財閥解体は韓国の社会構造そのものであるので、仮にこれを壊せば中産階級の没落以上の地獄を見ることだろう。
サムスン電子の会長に懲役とかになっているが、あれだって韓国経済にはもの凄くマイナスなのだ。1人の韓国人を贈収賄で逮捕したのではない。世界のサムスン電子の副会長を逮捕したのだ。そんな簡単なことすら文在寅大統領は理解していない。逮捕したことでどれだけの損失となっているのか。
もっとも、経済的な問題が韓国の出生率の減少でもない。そもそも、男女比が問題でもある。韓国の男女比は『朝鮮日報』によれば、2028~2033年には男女比率が概ね120:100となると警告している。つまり、韓国では6人に1人は余ることになる。実際、これも罠で全ての男性がめでたく結婚して子供を産むなんてこともない。数値の予想以上に悲惨な未来となるわけだ。
10兆円出そうが問題解決にほど遠い。なぜなら、出生率の低下はただ単に貧しいからというだけでもなく、複合的な要因から来ているのだ。将来の不安を取り除く難しさはどこの国でもあるわけだ。
>一方、労働改革については、「労働時間の短縮は質の良い雇用を増やし、幸せな人生を追求する権利という憲法の価値を実現する」として、「長時間労働を強要していた法律と制度、不適切な慣行を改善する努力とともに、労働監督の強化も強力に推進しなければならない」と指示した。
長時間労働を緩和したところで出生率の低下が防げるとは思えない。なぜなら、世の中はわりと時間が潰せるようになっているからだ。インターネットもそうだし、娯楽が溢れている。貧しい労働者階級でも十分、楽しめる世の中だ。しかも、恋愛観も変化している。これは日本もそうだが、出生率低下しているから子供を増やそうなんて思う人間はいないてことだ。
韓国経済危機の軌跡(過去のメルマガ無料公開(1回~235回)
韓国経済、出生率が過去最低に 文大統領「このままだと国家の危機」
【世宗聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は31日、政府世宗庁舎で保健福祉部と雇用労働部、女性家族部から業務報告を受け、「少子化問題の解決のため、この10年間で100兆ウォン(約9兆8000億円)を使ったが、解決の兆しがまったく見えず、このままだと人口が急速に減る国家危機に直面する」と述べた。
文大統領は今年上半期(1~6月)の出生児数が2008年以降で最も少ない18万8000人となり、このまま推移すれば今年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの平均数)は過去最低の1.03になると指摘。
「このまま数年が過ぎれば回復不可能になる」として、「政府があらゆる政策手段を用いるという意志を持ち、少子化問題の解決のため特別な努力をしなければならない」と強調した。
一方、労働改革については、「労働時間の短縮は質の良い雇用を増やし、幸せな人生を追求する権利という憲法の価値を実現する」として、「長時間労働を強要していた法律と制度、不適切な慣行を改善する努力とともに、労働監督の強化も強力に推進しなければならない」と指示した。
(http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2017/08/31/0200000000AJP20170831004100882.HTML)