韓国経済、輸出が18カ月ぶりマイナス
記事要約:韓国は貿易で生計を立てている国家なので、管理人は毎月出てくる貿易動向についてはチェックしている。それで、今回、18ヶ月ぶりに輸出がマイナスになったという。ただ、季節的なものかもしれないので、短期的に見てそこまで深刻な話でもない。そもそも、輸出より大事なのは輸入の方だったりするしな。でも、今回の主体は輸出なので、一体どのようになっているかを見ていこう。
>韓国の輸出が18カ月ぶりに前年比でマイナスとなった。産業通商資源部によると、4月の輸出額は500億6000万ドルと、前年同月比1.5%減少した。昨年4月の輸出額は大規模な海洋プラント(54億5000万ドル)が反映され、前年同月比23.8%増加した。この影響で今年は小幅減少したという説明だ。
結局、韓国の2017年の貿易総額は1兆ドル超えたんだったか。管理人が持ってるデータだと輸出は5,737億ドル、輸入は4,784億ドルとなっている。貿易黒字は輸出から輸入を引けば出るので、これが953億ドル。因みに対日赤字は2.8兆円であった。現在のレートからすると300億ドルは超えてない。これを見る限りでは順調だよな。
>輸入は434億5000万ドルと、前年同月比で14.5%増えた。貿易収支は66億1000万ドルの黒字で、75カ月連続の黒字
輸入も増えている。18ヶ月ぶりに輸出マイナスといってもたいしたことなさそうではあるな。
>13大主力品目のうち半導体・コンピューター・石油化学・石油製品・一般機械の7品目の輸出が増加した。5品目は2けた増加率だった。半導体はメモリーとシステム半導体の輸出好調で過去2番目に多い輸出額(97億8000万ドル)となった。19カ月連続の輸出増加だ。
まさに半導体が韓国経済を支えているといっても過言ではないな。その半導体の生産しているのが韓国のサムスン電子とSKハイニックス。
>高付加価値品目のMCP(複合構造チップ集積回路)は半導体適用範囲と容量の拡大が続き、輸出が40%以上増えた。SSD(次世代保存装置)も企業用(サーバー)と個人用(パソコン)の需要が共に増え、23カ月連続の2けた増加。石油化学は最近の原油価格上昇による単価上昇と業況好調による物量増加で中国とASEANへの輸出が増えた。5カ月連続で40億ドル以上の輸出が続いている。
前にも述べたとおり、原油価格が高騰すると中東諸国の購買力が上がる。これによって単価の上昇だけではなく輸出も増えると。
>自動車は欧州連合(EU)と中東への輸出が増えたが、最大市場の米国市場の停滞と国内自動車企業の生産量調整で輸出が減った。ディスプレーも二極化が明確になった。OLEDはスマートフォンやテレビなど需要の拡大で輸出が増加したが、LCDは中国の生産拡大による大幅な単価下落で輸出が減った。
しかし、自動車はもう衰退にさしかかっている。米国市場で韓国製が売れなくなっている。これが自動車危機の発端になりそうだが、そこは現代自動車次第か。次にディスプレイは二極化か。OLED、すなわち有機ELのこと。でも、米アップルが次に有機ELを採用するにしても数は減らすというニュースもあった。LCDは中国での低価格販売に押されていると。最近は大型テレビもかなり安いからな。
>ひとまず善戦しているという評価だが、主要国の保護貿易措置とウォン高、主要国の通貨政策正常化による国際金融市場の不安定性などを考慮すると、下半期に輸出が減少する可能性があるという分析も出ている。
むしろ、競争市場において輸出が増加するなんてことはあり得ない。どこかで曲がり角に入る。それが半導体の価格にかかっている。結局、サムスン電子が安泰なら韓国経済にとって不安材料はなきに等しい。それぐらい、サムスン電子の一極化が進んだのが2017年であった。しかも、これだけ経済が好調なら失業率は低いはずなのに、なぜか、失業率は悪化している。この矛盾が韓国経済の見えざる実態に直結しているんだろうな。つまり、経済格差である。
韓国経済危機の軌跡(過去のメルマガ無料公開(1回~271回)
韓国経済、輸出が18カ月ぶりマイナス
韓国の輸出が18カ月ぶりに前年比でマイナスとなった。産業通商資源部によると、4月の輸出額は500億6000万ドルと、前年同月比1.5%減少した。昨年4月の輸出額は大規模な海洋プラント(54億5000万ドル)が反映され、前年同月比23.8%増加した。この影響で今年は小幅減少したという説明だ。
実際、船舶を除いた4月の輸出は482億8000万ドルと、前年同月比10.4%増加した。船舶を除いた一日の平均輸出額は1月が19億5000万ドル、2月が21億6000万ドル、3月が21億1000万ドル、4月が21億ドルと似た水準だ。産業部の関係者は「前年4月の大幅増加の影響で今年4月はマイナスに転換したが、全般的な輸出増加傾向は続いている」と話した。過去初めて月間輸出額が2カ月連続で500億ドルを超えた点もこれを裏付けている。
輸入は434億5000万ドルと、前年同月比で14.5%増えた。貿易収支は66億1000万ドルの黒字で、75カ月連続の黒字。
13大主力品目のうち半導体・コンピューター・石油化学・石油製品・一般機械の7品目の輸出が増加した。5品目は2けた増加率だった。半導体はメモリーとシステム半導体の輸出好調で過去2番目に多い輸出額(97億8000万ドル)となった。19カ月連続の輸出増加だ。
高付加価値品目のMCP(複合構造チップ集積回路)は半導体適用範囲と容量の拡大が続き、輸出が40%以上増えた。SSD(次世代保存装置)も企業用(サーバー)と個人用(パソコン)の需要が共に増え、23カ月連続の2けた増加。石油化学は最近の原油価格上昇による単価上昇と業況好調による物量増加で中国とASEANへの輸出が増えた。5カ月連続で40億ドル以上の輸出が続いている。
自動車は欧州連合(EU)と中東への輸出が増えたが、最大市場の米国市場の停滞と国内自動車企業の生産量調整で輸出が減った。ディスプレーも二極化が明確になった。OLEDはスマートフォンやテレビなど需要の拡大で輸出が増加したが、LCDは中国の生産拡大による大幅な単価下落で輸出が減った。
地域別には中国・ASEAN・日本・中東・インドなどへの輸出が2けた増加となった。対中国輸出は18カ月連続で増加し、対ASEAN輸出額は過去3番目に多かった。現地製造業の好調で中間財の輸出が増え、原油価格上昇とインフラ事業拡大も影響を及ぼしたと分析している。
ひとまず善戦しているという評価だが、主要国の保護貿易措置とウォン高、主要国の通貨政策正常化による国際金融市場の不安定性などを考慮すると、下半期に輸出が減少する可能性があるという分析も出ている。キム・ヨンサム産業通商資源部貿易投資室長は「上半期中に輸出マーケティング予算の60%の約935億ウォン(約95億円)を早期執行し、専門貿易商社対象の貿易保険支援を拡大するなど輸出動力を維持していく」と述べた。
(http://japanese.joins.com/article/034/241034.html?servcode=300§code=300)