韓国 以前、韓国の尿素水不足の時、こちらは集中して取りあげてきたのだが、今回はまた同じような物流大混乱事件となるのか。しかし、韓国人は学習しないよな。尿素を9割中国依存している現実から抜けだそうと当時は同じ過ちを繰り返さない。
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尿素を多角的輸入だとか述べていた。でも、今年に入って結局、中国産尿素の安さにまけたのか。それとも、もう、あの時のようなことは起きないというただの楽観論しか知らないが、いつの間にか取引量は9割と戻っていた。
そして、今年の秋ぐらいに中国が「農業用の尿素輸入」を禁止するといった動きがあったことは覚えているだろうか。まずは今年の動きを振り返ろう。2023年9月9日ハンギョレ新聞からだ。
中国が自国内の肥料生産会社の一部に尿素輸出の中止を要請したという報道が出た。中国の尿素輸出中止が現実化した場合、2021年の中国による尿素輸出中断時のように韓国で再び尿素水の品薄現象が再発するのではないかと憂慮されている。
中国当局は、中国国内の尿素価格が急騰したため一部の肥料生産企業に尿素の輸出中止を要請した。7日、ブルームバーグ通信が報じた。同通信は関連事情に詳しい消息筋の話として、すでに中国の大型肥料生産会社の一部が今月初めから新たな輸出契約を締結していないとも伝えた。
これに先立って、中国最大の尿素生産輸出企業である中農集団(CNAMPG)は2日「最近中国国内で尿素価格の上昇が現れている」として、中国内の供給を支援し価格を安定的な水準に維持するために輸出の船積みを減らすと公に発表した。実際、ここのところ中国の尿素価格は大きく変動している。
中国の鄭州商品市場の尿素先物価格は、6月中旬から7月末の間に50%高騰したが、その後騰落を繰り返している。聯合ニュースによると、1日の尿素先物のトン当たり平均価格は2356元(約47000円)で、6月12日(1649元)に比べ大幅に上昇した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c18bdfb64115962e0cdc23bf2aa758fd84df8bd/comments
これが今年の9月、秋に起きたことだ。そして、韓国政府は火消しに躍起で75日分の備蓄があるとか、肥料用の尿素水の輸出制限だとか述べていた。しかし、韓国のネット通販では尿素水の買い占めが発生して価格が500%ぐらい上昇していた。
あれから3ヶ月。韓国政府が何か対策していた感じはないのだが、問題は最近の中国は原材料の輸出規制を平気で行ってくるてことだ。例えば、EVに必要な「黒鉛」の輸出規制があげられる。これは韓国企業だけではなく、日本企業も対応に迫られている。後で最新情報を確認しよう。
それでは記事の冒頭を見ていく。
最近中国からのの尿素輸入が一部制限されたことが確認された。依然として中国に対する尿素依存度が高い状況で、2021年当時の「尿素水大乱」が再現されかねないとの懸念が出ている。
韓国政府によると、企画財政部、産業通商資源部、外交部、環境部など関係官庁は1日に中国産尿素輸入と関連した緊急点検会議を開催した。最近中国の韓国企業から「中国海関総署(税関)で通関検査まで終えた尿素に対し船積みできなくしている」という報告が相次いで入ってきたためだ。尿素業界関係者は「中国政府が公式に輸出禁止措置を下したものではなく、通関過程で遅延させていると承知している」と明らかにした。
https://japanese.joins.com/JArticle/312213?servcode=300§code=300
このように中国からの尿素輸入が一部制限されたと。中国に対する尿素依存度は9割というのは高いとかじゃないよな。「中国海関総署(税関)で通関検査まで終えた尿素に対し船積みできなくしている」という報告が相次いで入ってきたためだ。
韓国さん。物流大混乱事件が再びですか。無能な韓国政府がどう対応するかは知らないが、中国を冷遇している現状で、中国が韓国に尿素を売ってくるかどうかだな。韓国、やばいんじゃないか?黒鉛だけでも大変なのに、さらに尿素まで。
初心者さんに一つ解説しておくと、尿素というのは石炭と一緒に火力発電に使われるのが主な用途だが、大型トラックを動かすのに必要な「尿素水(アドブルー)」を作るためにの用いられている。これはガソリンと同じで、ディーゼル車を動かすには絶対に必要なものだ。特に韓国はディーゼルトラックが多く物流のほとんどを担っている。
そのため、2年前に尿素水不足では経済や物流が大混乱した。尿素水価格の高騰して、韓国政府がオーストラリアから空輸までして尿素水をかき集めた。しかも、最後はガソリンスタンドでの配給制に発展。尿素水購入を制限して、ようやく中国から禁止されていた尿素が届いて難を逃れた。韓国人にとって悪夢そのものの出来事である。
あの悪夢が再び起きてしまうのか。それは中国次第である。
では、記事の要点を整理していく。それと今回はレコチャから韓国人の反応も見ておく。
■記事の要点
1.中国政府は「公式な措置はない」という立場だが、船積みを妨げている経緯を問う韓国政府対しまだ答えていないという。産業通商資源部関係者は「先月30日に尿素輸入が遅れている状況を認知した。緊急点検会議を開いて状況を点検し在中大使館などさまざまなチャンネルを通じて中国政府に関連立場を要請したが回答がない状況」と明らかにした。
2.韓国は依然として尿素輸入を中国に依存している。関税庁によると中国産の割合は2021年の71%から昨年は67%に落ちたが、今年は90%台に上昇した。ベトナムやオーストラリアなど他の生産国に比べ中国産が相対的に安いためだ。中国からの輸入支障が長期化すれば「第2の尿素水大乱」が起きかねないとの懸念が出ている。
ただ韓国政府は3カ月分相当の追加備蓄分を確保しているだけに過去のような供給大乱を懸念する状況ではないとの立場だ。
3.この記事を見た韓国のネットユーザーからは「中国依存から脱却するべき」「中国だけを信じて貿易をするのは危険。なぜ前々から輸入先の多角化を進めていなかったのか」「現政府の情報収集力はほぼゼロだ」「何一つうまくやれない大統領は初めてで困惑している」「無能な政権を選んだ結果がこれ。誰のための政府なのか。どこの国のための政府なのか分からない」「他の国に在庫があふれている尿素水をなぜ中国だけから輸入するのか調査が必要。誰かが尿素水の輸入先の多角化を阻止している」などの声が上がっている。
以上の3つだ。それでは順番に見ていこうか。
まず1だが、中国政府からの回答はない。そりゃそうだよな。ユン氏と習近平のAPECでの「3分会話」でもわかるよな。アメリカとは4時間対談して、日本とは1時間オーバーの会談。韓国とは3分会話だもんな。これもユン氏が中国を冷遇した結果だ。さらにもう一つ韓国に四面楚歌の情報がある。
韓国が年内に開催を希望していた日中韓首脳会談も延期である。11月に行われた日中韓外相会談で日程が決まるはずだったのに、それが消えたのだ。韓国側は来年初めに開催向け準備が進んでいるとか述べているが、あれから音沙汰なしだ。また嘘だろうな。そもそも共同記者会見も晩餐会すらなかった。
ユン氏が中国を冷遇した結果、中国は韓国の事情など無視して、尿素輸出規制に乗り出しだと。
次に2は2年前は物流混乱の悪夢が過ぎ去って、多角的輸入をしていて中国依存も減らした。だが、韓国人は次第に忘れていき、2年後には9割依存に戻っていた。これはとんでもない間抜けですね。だから、あれほど一国に依存するなと言ったのに・・・。
最近中国からのの尿素輸入が一部制限されたことが確認された。依然として中国に対する尿素依存度が高い状況で、2021年当時の「尿素水大乱」が再現されかねないとの懸念が出ている。
韓国政府は3カ月分相当の追加備蓄分を確保しているだけに過去のような供給大乱を懸念する状況ではない。そうかそうか。でも、誰が中国の代わりに「尿素」を売ってくれるんですかね?中国に9割依存てことは、その9割をどこかで調達しないと行けない。しかも、空輸ではたいして運べないので、海路を使う。海路だと当然、到着するのに時間がかかる。90日の在庫が安全ラインだとはどう見ても思えないな。
今から尿素を売ってくれる国の企業を探して交渉して、海路で韓国まで何万トンも運ぶことになる。それを90日でやり遂げないと韓国物流混乱が起きて韓国経済崩壊てことだ。自分らで韓国を終わらせる種をずっと温存しているのだからさすがですよね。
次の3はレコチャから韓国人の意見だ。韓国人も政府が無能だと総批判しているが、自分らが安いものにしか飛びつかない国民性を理解していない。彼等は何かあったときの安全構築よりも、今、安い方を選ぶのだ。それだけ物価が上がって、尿素輸入価格も上がって、利益が出なくなっているのかもしれないが。
では、ネットの意見を見ていこう。
1.米中両側から殴られてるのな。これでも韓国経済は来年上向きになるはず!とか言ってるのは、妄想としか
2.前回は日本のアドブルーを通販で爆買いしてたからな。んで、韓国人転売ヤーが値段を釣り上げてるのに韓国人は「日本で尿素不足が起きてる!日本は韓国以下だ!」ってネットで喜んでたな、
3.また尿素の制限食らったのか…。いい加減、調達先の分散くらいしとけばいいのに。この時期に制限ってことは、中国はもしかして石炭足りてないのかな?
4.そういや「正直日本国内でアンモニアのプラント稼働させるのは採算悪いけど、供給不安になると困るから多少採算度外視で動かしてる」みたいなことを詳しい人が言ってたな。
5.中国側、事前通告なしで通関阻止したのか。需要にそれほど振れ幅があるものとも思えんし、やっぱ供給の問題かなぁ…。
以上の5つだ。
韓国経済が来年上向きになるかは知らないが、それで内需が回復するとは思えない。
次に2だが、ああ、そんな事件もありましたね。3と5の発言は鋭いな。この時期は電力をたくさん使う時期だしな。石炭が足りてない可能性があるな。4はその通りだ。採算悪いけど供給不足なると困るから施設を稼働させていると。儲からないからと製造をとめると、こういう問題が起きる訳だ。
では、最後に中国の黒鉛輸出規制について見ておく。
【北京=山下福太郎】中国政府は1日、黒鉛(グラファイト)の輸出規制を発動した。日本は電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の材料などとして、輸入量の約9割を中国に頼っている。調達が今後、滞る恐れもある。
純度や強度、密度の高さといった一定の要件を満たす黒鉛と関連製品を対象としている。輸出事業者は、輸出管理法などに基づき、中国商務省の許可が必要になる。
中国商務省は、「特定の国や地域を対象としておらず、規定を満たせば輸出は許可される」との見解を示している。ただ、日本の経済官庁幹部は、半導体製造装置などハイテク分野で対中輸出規制を強める米国や日本を念頭に置いた対抗措置との見方を強めている。
輸入する日本のメーカーは対応に追われている。三菱ケミカルグループは、主に中国から黒鉛を輸入し、香川県でリチウムイオン電池の負極材を生産している。当面は在庫で対応できるが、輸入が止まれば、調達先の変更を検討する。
日産自動車は現状、影響が出ない見通しだが、取引先に在庫の積み増しや代替調達先の検討を進めるよう依頼している。パナソニックホールディングスの電池事業子会社は、安定調達を図るため、黒鉛の鉱山を持つカナダ企業と連携を図る。
中国は8月に先端半導体の材料となるガリウムやゲルマニウムの輸出規制を導入した。10月末からはEVのモーターに使うレアアース(希土類)の輸出管理を強化している。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20231201-OYT1T50070/
このように中国のEV材料の輸出規制がどんどん進んでいる。日本企業も対応に追われていると。だから、アメリカも中国の材料を使ってEV生産しているメーカーには2024年にから補助金を出さないことを決めた。そりゃ、中国の匙加減でサプライチェーンが止まれば大打撃だもんな。
韓国政府によると、企画財政部、産業通商資源部、外交部、環境部など関係官庁は1日に中国産尿素輸入と関連した緊急点検会議を開催した。最近中国の韓国企業から「中国海関総署(税関)で通関検査まで終えた尿素に対し船積みできなくしている」という報告が相次いで入ってきたためだ。尿素業界関係者は「中国政府が公式に輸出禁止措置を下したものではなく、通関過程で遅延させていると承知している」と明らかにした。
中国政府は「公式な措置はない」という立場だが、船積みを妨げている経緯を問う韓国政府対しまだ答えていないという。産業通商資源部関係者は「先月30日に尿素輸入が遅れている状況を認知した。緊急点検会議を開いて状況を点検し在中大使館などさまざまなチャンネルを通じて中国政府に関連立場を要請したが回答がない状況」と明らかにした。
韓国は依然として尿素輸入を中国に依存している。関税庁によると中国産の割合は2021年の71%から昨年は67%に落ちたが、今年は90%台に上昇した。ベトナムやオーストラリアなど他の生産国に比べ中国産が相対的に安いためだ。中国からの輸入支障が長期化すれば「第2の尿素水大乱」が起きかねないとの懸念が出ている。
ただ韓国政府は3カ月分相当の追加備蓄分を確保しているだけに過去のような供給大乱を懸念する状況ではないとの立場だ。