韓国経済、今週の韓国企業の市場動向(サムスン電子、現代自動車、LG電子、現代商船)
今日は2016年12月19日。月曜日。まずは今週の市場動向を見ていく。1週間の韓国企業の株価とニュースを振り返る。では、いつも通りサムスン電子から見ていこう。
■サムスン電子
サムスン電子の株価は今週も過去最高値を更新して絶好調。179万3000ウォンと。180万まであと少しと迫っている。昨日、韓国の今年10大ニュースが発表されたのだが、その中に韓進海運や朴槿恵大統領の弾劾などは含まれているのにサムスン電子のスマホ爆弾でリコールで生産中止がないという。明らかに韓国紙は隠蔽したいようだ。こんなことするからマスメディアは信用されないのだ。
韓国の10大ニュースを振り返るのは面白いと思うので管理人もやりたいがお正月企画かなあ。読者様にアンケートを取ってもいいかもしれない。1番面白いのは朴槿恵大統領の弾劾だと思うが、韓進海運の物流混乱、サムスン電子のスマホ爆弾は2016の韓国経済3大ニュースだと思う。
さて、サムスン電子のニュースはサムスン電子会長の資産総額は17兆ウォン(146億ドル)で世界長者で60位らしい。サムスン電子の株価が急上昇しているのでその資産も増えている。ただ、1位はビルゲイツで資産は911億ドル。結構な差はある。
後、エキサイトニュースに朴槿恵大統領のスキャンダルの解説が進むとサムスン電子などの大手の韓国企業の株価が一時は下落するとかある。でも、弾劾の影響なんて大してないと考えているのでこの予想は外れると考えている。それよりも利上げの影響だろう。金利は凍結すると思われるので来年以降のキャピタルゲインがどこまで減少するか。
■現代自動車
サムスン電子と打って変わって現代自動車の方は今週下げている。7%ぐらいかな。結構、減少だと思われる。そんな興味深いニュースが何かあったのかと思いきや、これも米国利上げの影響らしい。サムスン電子は利上げの影響を受けてないのに現代自動車は受けていると。日経アジア300指数が続落しているそうだ。その中で現代自動車やポスコの株価が下がっているという。
でも、日経アジア300指数なんて聞いたことない。なんでも、アジアの有力な300企業の株価指数とのこと。日経新聞の造った指数のようである。アジアの300も有力企業を管理人は知らないんだがいずれもそのうち出てくるかもしれない。
後、現代自動車がラスベガスで自動運転を実演するというのがある。来年の1月、米国ラスベガスで開かれるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に参加し、未来の自動車技術を公開するようだ。
現代自動車はラスベガス中心道路でアイオニックの自動運転車両を走行させるイベントも準備しているとのこと。結構、楽しみなイベントではないだろうか。ただ、自動運転はグーグルが米国の法律上の撤退を余儀なくされたというのがあった。
■LG電子
LG電子のほうは可もなく不可もなくてところだ。利上げ発表で上がっていた株価が元の水準に戻った。このように韓国企業の株価を見ているとサムスン電子の一人勝ちというのがわかるだろう。利上げの影響はサムスン電子以外の韓国企業に重くのしかかっている。
LG電子のニュースとしてはCEOが3人いたのを1人にしたという。元々、何で3人もいたのかは知らない。どう考えても1人の方が意思決定において有効なイニシアチブを発揮する。後、サムスン電子とLG電子の中国産家庭用洗濯機に対して米国商務省がダンピング判定を下した。韓国企業のいつも通りのダンピングでシェア獲得である。家電1位とかいいながらやっていることはダンピングである。
後、韓国のLGディスプレイがスマートフォン向けの折りたたみ式ディスプレーについて、2018年から量産に入るというニュース。これらはアップル、グーグル、マイクロソフトに供給するらしい。折りたたみ式ディスプレイについてはいくつか面白いのが出ていた。サムスン電子も折りたたみ式スマホを造ってるいるとか。
アップルのiPhoneがこの折りたたみ式になる可能性が高い。2018年ぐらいだろうか。でも、折りたたみという意味ならすでに日本企業が携帯でやっていたような。ぱかぱかできるやつだ。あれがiPhoneで出来るようになると持ち運びには便利か。ポケットに入る大きさになりそうだしな。でも、管理人はiPhone7が出た後にようやく入荷したiPhoneSEが気に入っているので壊れるか、バッテリーの寿命までは買い換えないかなと。
後、シャープを吸収した鳴海がディスプレイ市場に参戦するのでサムスン電子との500万台の契約を突如打ち切ったという話。それでサムスン電子がLGディスプレイにパネルの供給を依頼した。これについてはサイトでも取り上げた。
■現代商船
最後は現代商船だが、2M加盟ならずで提携という下請けとなったニュースから下がっている。ただ、そこまで大きく減少したわけではない。中央日報はこれから数年かけて力を拡大すれば同盟になれるチャンスがあり、売り上げを得られるようにしないといけないそうだが、管理人からすれば3年もあれば経営危機に陥ると思われる。たった1社だけの韓国の海運がどうなるかは全て現代商船にかかっている。しかも、なぜか現代商船だけ3年の期間なんだよな。中央日報に面白いことが書いてある。
>産業銀行と現代商船は「米FMCの承認を受けることが海運アライアンスを判定する主要基準。今回の契約は拘束力のある提携関係で、明確に海運アライアンスに該当する」と強調した。現代商船関係者は「マースク・MSCが船腹量・財務状態・収益性などすべての面で現代商船より優位という状況で実利に傍点を置いて勝ち取った最善の結果」と自評した。
しかし金融圏と海運業界ではアライアンスの効果に疑問を提起する見方が少なくない。当初7月のMOU締結当時に議論された共同運航サービスより結束力が弱いためだ。現代商船が現在所属しているG6は船腹を共有する高い段階のアライアンスだ。韓国海洋大学海運経営学部のリュ・ドングン教授は「強いアライアンスの場合、共同運航やターミナル共同運営、内陸運送まで協力するという点を考慮すれば今回のアライアンスは協力の水準は低い」と話した。 <
(http://japanese.joins.com/article/427/223427.html)
これが現代商船の現状だ。韓進海運の物流混乱が尾を引いているのは言うまでもない。そりゃ、共同運営、内陸運送の協力なんてしたら、いきなり荷物が届かなくなる可能性だってあるからな。