韓国経済、中国勢3社の合計の世界のスマホシェア、サムスン電子をついに抜く
記事要約:そりゃ、サムスン電子の爆弾スマホ「ギャラクシーノート7」のリコール、回収ではそうなるのは目に見えていた。いくら旧型のギャラクシーS7の新色を発売しようが旧機種に人気が集まるはずもない。サムスン電子の世界スマホシェアが中国のスマホ大手、ファーウェイ、オッポ、ピボの3者の合計で抜かれたようだ。
これは、米調査会社IDCが報じたことで、今年7~9月期のサムスン電子のスマホ世界市場のシェア(生産ベース)は20.0%で前年同期から3.3ポイント縮小し、中国勢上位3社合計の22.1%を下回ったという。
あれ?リコール、回収って10月ではなかったけ。既に色々なことが起こりすぎていて管理人ですら風化しているな。でも、記事に10月に生産終了とある。なら、9月期は関係しているのか。これは10月~12月期はとってもヤバいんじゃないか。どう見てもシェア20%以下にはなるよな。
まあ、自業自得であって、他の企業からすれば棚からぼた餅状態なんだよな。文字通り、勝手に「自爆」してくれたわけだし。しかも、爆発の原因はいまだに特定できてないて凄いよな。米国の調査も爆発原因に乗り出しているのに特定できない。
これはもう永遠に無理かもしれないな。だいたい、一体どこに信頼回復の要素があるのか。爆発の原因は特定できない。ギャラクシーノート7以外の機種でも爆発している。おまけにサムスン製の洗濯機280万台もリコールされただろ。でも、これでも米国での家電シェアは1位なんだよな。家電の牙城というか。これも既に儲からない世界だしな。特に液晶テレビとかは酷いものだ。
そういえば、昨日、DMMが50型の4K対応のディスプレイを6万円で販売して、テレビ市場に参入するというニュースがあったが、さすがに50型が6万は安いと思う。だが、それだけ安くしても利益が出るという時点で液晶テレビのコストが凄まじく下がっていることがわかる。HDDだって大規模な容量のものが既に格安で売られている。どう見てもサムスンにとっては良くない兆候だと思うが,中国勢は恐るべしだな。さて、最後に昨日のサムスン電子の株価を確認しておこう。
ハーマンの80億ドル買収という好材料があったのにご覧の通り、昨日は下げている。投資家にとってはそれほど重大なニュースではないということだろう。ブルームバーグにハーマンについての解説が少し触れてあったので紹介する。
>ハーマンはJBLなどの音響機器ブランドが有名なほか、自動車向けソフトウエアやテクノロジー製品のトップメーカーでもある。品ぞろえは娯楽用から情報機器、安全装置まで多岐にわたり、フォルクスワーゲン(VOWG_p.DE)やトヨタ自動車(7203.T)、ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)などの計3000万台強に製品が使われている。
(http://jp.reuters.com/article/harman-intl-ind-samsung-elec-breakingvie-idJPKBN13A0AT)
トヨタやGM、フォルクスワーゲンなどでも製品を使っていると。JBLは聞いたことあるな。自動車向けソフトウェア、テクノロジー製品のトップメーカーなのか。
サムスン電子の狙いは車の自動運転技術の肝となるコネクテッドカー(インターネットに接続できる自動車)の技術による新たな需要の獲得にあるそうだ。確かに需要を考えればガチガチの欧米特許が山ほどある医療分野よりは見込みがあるかもしれないな。80億ドルの買収は安い買い物ではないが、技術のないサムスン電子が生き残りをかけた戦略というところらしい。スマホで転けてしまった以上は次の稼ぎ頭を作らないと危機だからな。
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韓国経済、中国勢3社の合計の世界のスマホシェア、サムスン電子をついに抜く
韓国の総合家電大手でスマートフォン世界最大手のサムスン電子は、スマホ分野で中国勢の追い上げを受けている。米調査会社IDCによると、今年7~9月期の同社のスマホ世界市場のシェア(生産ベース)は20.0%で前年同期から3.3ポイント縮小し、中国勢上位3社合計の22.1%を下回った。現地紙コリア・ヘラルドが報じた。
サムスン電子のシェア縮小は、8月に発売した最新スマホ「ギャラクシーノート7」が発火事故を受けてリコール(回収・無償修理)や販売・使用中止が相次いだことが要因とみられている。同機種は10月に生産終了が決定した。
中国勢の上位3社はファーウェイ(華為技術)の9.3%(前年同期比1.7ポイント拡大)、オッポ(OPPO)の7.0%(同3.8ポイント拡大)、ビボ(Vivo)の5.8%(同2.9ポイント拡大)。中国上位3社の合計シェアがサムスン電子を上回ったのは、これが初めてだという。
サムスン電子の同期の営業利益は、スマホ部門の急減速により前年同期比30%減の5兆2000億ウォン(約4810億円)に落ち込んだ。ノート7の生産終了が同社のスマホ販売に与える影響は大きいとみられており、今後は信頼回復がシェア奪還の鍵となっていきそうだ。
(http://www.sankeibiz.jp/macro/news/161116/mcb1611160500002-n1.htm)