韓国経済、ミサイル指針に縛られた「韓国型月探査船」の夢
記事要約:2020年、韓国は月探査計画を立てていたのだが、その計画はあまりにも無謀だった。延期するのは当然として、そもそも、韓国が月探査など夢のまた夢だということを韓国人が気付かない。費用の問題ではないのだ。なぜなら、そのような宇宙航空技術がないからだ。ロケットも飛ばせない。独自液体ロケットエンジンの開発も無理。でも、韓国メディアから言わせると出来ないのは米国のミサイル指針に縛られているからだそうだ。
>宇宙ロケットに使う固体燃料ロケットを制限する「韓米ミサイル指針」に引っかかり開発に制約を受けているためだ。韓国政府は北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)と核実験に対抗しミサイルの射程距離と弾頭重量を増やすための指針改定を推進している。だが2012年の指針改定時と同じように宇宙ロケットの自力開発を制限する毒素条項に対する改定が行われるかは不透明だ。
そもそも開発が出来てないのだから、射程距離や弾頭重量を増やそうが同じなんだよな。何か言い例えはないだろうか。ああ、潜水艦の深度でいいんじゃないか。つまり、韓国は深度2000mの海底に到達する潜水艦すら開発できてないのに、深海4000mの潜水艦を開発しようとしており、それが出来ないのは米国の指針のせいだと。
その前に韓国は深度2000mの潜水艦を造ってからいえと。だいたい、計画には無理がありすぎるのだ。当時、米国の月探査計画は長きにわたる開発と数十回の試験を繰り返してようやく月へと降り立った。
韓国は数年の開発や数回の試験で月へと到達する計画である。当時の米国以下の宇宙技術で、NASAからの技術提供だけを当てにしている無謀な計画。延期して当たり前というのはそういうことなのだ。管理人はいつも述べるが、韓国人は「ペンシルロケット」からやっていけと、それだけ基礎的な技術がないのだ。
さらにいえば、まず、韓国は月探査より、独自のGPS衛星の開発と運用をしないといけないんだよな。北朝鮮問題以前に米国に依存している宇宙航空技術を少しでも自国で開発しないと先がないという。でも、これをやるにはロケットが必要になるので2019年の打ち上げ予定は楽しみにしている。ナロ号のように夜空に消えていく打ち上げ花火は中々、風流だった。いきなり発射して斜めに飛んでいたからな。
このような月探査計画の夢を見るのはいいのだが、その前に韓国の宇宙航空産業(KAI)が不渡り危機なのだが、そこはどうするんだろうな。破綻して月探査計画が終了という面白い結末が見られるかもしれんな。
韓国経済危機の軌跡(過去のメルマガ無料公開(1回~240回)
〔北朝鮮、韓国、朝鮮半島有事〕のまとめ
韓国経済、ミサイル指針に縛られた「韓国型月探査船」の夢
韓国は2019年に独自技術で開発した初めての宇宙ロケットである韓国型ロケット(KSLV-2)を打ち上げる。当初翌年の2020年下半期には韓国型ロケットに軌道船と着陸船を載せ月に送る月探査事業が推進される予定だった。推進日程は暫定延期されたが韓国型ロケットはこれまで通りであれば月探査船と軌道船を載せて打ち上げられなかったり、さらに多くの費用がかかる公算が大きい。
宇宙ロケットに使う固体燃料ロケットを制限する「韓米ミサイル指針」に引っかかり開発に制約を受けているためだ。韓国政府は北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)と核実験に対抗しミサイルの射程距離と弾頭重量を増やすための指針改定を推進している。だが2012年の指針改定時と同じように宇宙ロケットの自力開発を制限する毒素条項に対する改定が行われるかは不透明だ。
◇鎖につながれた韓国の宇宙開発
現行の韓米ミサイル指針はミサイルの射程距離と弾頭重量だけでなく、宇宙ロケット開発に必要な固体ロケットの使用を制限している。推進力はロケットが重力に勝ち物体を宇宙に押し出す力で、ロケット性能を計る基準だ。現在韓国が製造できる固体ロケットの総推進力は100万ポンド以下に制限される。500キログラムの物体を300キロメートル以上運ぶ時に必要な力と釣り合う。
これは2012年に指針が改定される前の射程距離300キロメートルのミサイルに適用された基準だ。2013年に打ち上げた羅老(ナロ)号上段に使われた固体ロケットもこの基準に合う8トン級の推進力を備えた。当時羅老号は100キログラムの衛星を宇宙に上げる力しか出すことができなかった。
固体ロケットは構造が簡単で製作費が安いが大きな力を出す。だが軍用ミサイルに転用が可能なため韓米ミサイル指針の規制対象に含まれたのだ。こうした理由から韓国が開発中の韓国型ロケットは75トンと7トンの液体ロケットを使う。液体燃料ロケットは固体ロケットに比べ制御が容易だが瞬間推進力が弱い短所がある。
現在の韓国型ロケットで38万キロメートル離れた月に2.5トンの軌道船を送り込むには固体ロケットが追加で必要になる。だが現在の基準なら固体ロケットのほかにも液体ロケットを追加で取り付けなければならない実情だ。
◇だれもが使う固体ロケット、韓国だけ使えず
ロケット専門家らは現在のミサイル指針が維持され続ける限り韓国は液体ロケットにだけ依存する中途半端なロケット開発にとどまっていなければならないと指摘した。
以前にも数回ミサイルの射程距離と弾頭の重量を拡大する改定があったが宇宙ロケットは議論すらできなかった。2012年の改定交渉ではミサイルの射程距離を800キロメートル増やすのにとどまった。現行指針では宇宙ロケットについて、液体ロケットは射程距離と搭載重量に制限がないと規定しているが、固体ロケットは100万ポンド以下に制限している。
小型衛星を除いて固体ロケットを使えないよう残しておいたのだ。固体ロケットの推進力を増やし韓国型ロケットの活用範囲を拡大するのにも制限がかかった。
これに対し米国のスペースシャトルをはじめ現在開発中の次世代ロケットであるスペースローンチシステム(SLS)も固体補助ロケットを使っている。日本もやはりイプシロンロケットとM-Vロケット、欧州のベガ、インドのPSLVロケットも固体ロケットを使っている。一部では現在の指針だけでも宇宙ロケットの場合、600万ポンドまで増やせると指摘している。
国民の党の金京鎮(キム・ギョンジン)議員ら与野党の議員27人は9月に韓米ミサイル指針廃止に向けた決議案を出した。韓国政府は北朝鮮の核とミサイル挑発を契機に射程距離と弾頭重量を増やす指針改定を推進している。金議員室関係者は「交渉議題に宇宙ロケット分野が含まれたのか不明だ。軍事主権はもちろん宇宙ロケット開発まで妨げる韓米ミサイル指針は廃止しなければならない」と話した。
これに対して担当官庁である科学技術情報通信部のペ・テミン巨大公共研究政策官は「指針改定交渉はまだ進められていない。固体ロケットが宇宙開発の制約になっているという事実を政府も認知している」と話した。
(http://japanese.joins.com/article/410/234410.html?servcode=300)