韓国経済、〔朝鮮半島有事〕米空母カールビンソン、6月まで日本海に 北朝鮮警戒か
記事要約:米空母カール・ビンソンが6月まで日本海にいることがわかった。北朝鮮を警戒ということだが、もう一つ気になるのは西太平洋地域の動きだ。米海軍横須賀基地に配備された米空母ロナルド・レーガンも16日、整備を終えて同基地を出港したこと。つまり、アメリカの空母が二つも朝鮮半島近海に展開していることになる。
実際、最近の動きは気になるのは3つある。整理しておこう。
■朝鮮半島有事で気になること
1.5月14日のミサイル発射。新型ミサイルの可能性
2.世界的サイバー攻撃が北朝鮮の仕業
3.トランプ大統領の支持率が4割切る(FBI長官解任で)
1つは北朝鮮が5月14日にミサイル発射したことだ。そして、このミサイルの発射は成功して800キロ以上を飛んだという。新型ミサイルの可能性が高まり、その射程は推定5000キロということで、もうアメリカのハワイ州まで届きそうな飛距離である。ICBMの最低距離は5500キロであることだが、もう、ほとんどICBMに近いといってもいい。
世界的サイバー攻撃が北朝鮮の仕業?
2つ目の動きとしてパソコンに興味ない読者様は知らないかも知れないが、先日、読売新聞の朝刊の一面に世界的なサイバー攻撃について取り上げられていた。これについてはサイトで紹介してないのだが、どうやらこのサイバー攻撃は北朝鮮の仕業かもしれないという。
これについては簡単に触れておくと、「WannaCry」と呼ばれるランサムウェアがファイルを暗号化し、ビットコインで「身代金」を要求するというもの。ランサムウェアというのは感染したコンピューターを復旧するためとして、不当な料金請求をするソフトウエアのことをいう。
このランサムウェアの特徴はウイルスに感染したからそれを取り除くのに修復代金を請求する。しかも、放置していたらそのうちデータは消去されるという脅迫まである。今回はこの脅迫がピットコインで300ドル支払えというメッセージで送られたようだ。この時点でランサムウェア、ウイルス、ピットコインと馴染みのない単語がたくさん並んでいるわけだが、用は振り込め詐欺の自動版である。
日本でも一次は「ワンクリック詐欺」というのが流行したわけだが、これらはアダルトサイトや海外の怪しげなサイトを閲覧してクリックしたら、突然、画面に請求書が貼り付けられてPCのIPアドレスを貼られて金を所定の口座に振り込めというやつだ。実際、ランサムウェアもこれとやっていることは変わらない。
このランサムウェアで襲われた国はなんと世界150国以上であり、被害者は20万人以上だと推定される。英国の国家医療制度(NHS)やスペインの通信大手テレフォニカ(TEF.MC)、日本の日産自動車(7201.T)などが被害を受けた。
でも、管理人は感染していない。なぜか。簡単だ。Windowsを更新しているからだ。つまり、このランサムウェアはセキュリティー更新をしていない企業や個人を狙ったものだということ。つまり、セキュリティー更新していない、古いOSを使っている企業や個人がこのサイバー攻撃の被害に遭った。しかし、マイクロソフトはこのサイバー攻撃によって既にサービス終了したWindowsのアップデートを緊急に行った。
マイクロソフトのブラッド・スミス社長兼最高法務責任者は、「ウィンドウズ」を更新していなかったユーザーが攻撃に対して脆弱だと指摘した。彼はそうしたユーザーは「過去の道具で現在の問題と闘っている」ようなものだという。
でも、この問題は作ったOSやソフトはインターネットに繋がっている限りは永久にサポートし続けなければいけないというわりとIT企業の深刻な悩みを浮き彫りにした。顧客がセキュリティー更新していれば防げたのだから企業に責任はない?と思うかもしれない。でも、よく考えて欲しい。新品で購入した製品を使って壊れていないのにある日、それが外部的な要因に使えなくなるというのは一体どっちの責任なのか。
だいたい、これ全てのネット環境での製品に起こりうる極めて深刻な問題なのだ。そういう意味で管理人は注目していたのだが、ここに北朝鮮の仕業かもしれないという証拠が出てきた。それは北朝鮮のハッカー集団が使っていたソフトに酷似しているという。
北朝鮮の仕業によるサイバー攻撃はたまにニュースになるわけで、それを管理人は取り上げていた。しかし、今回のランサムウェアはIT社会の脆弱性を浮き彫りにしただけではなく、そもそも、このランサムウェアはピットコインを要求している時点で「お遊び」なのだ。なぜなら、セキュリティー更新しないような個人や企業が「ピットコイン」という仮想通貨を持っているはずないし、そもそも知らないだろう。セキュリティーを更新している管理人でさえ、ピットコインなんて持っていない。
仮に北朝鮮の仕業によるサイバー攻撃だとしたら、それは世界的な脅威である。お遊びでウイルスを仕掛けてきた。世界ではセキュリティー更新していないPCなんてそこらじゅうにある。今回のランサムウェアはただの脅迫。従わなくても実質な被害はない。だが、仮にこれが本気で最新PCに感染して1週間後にデータが消去されたら、世界中は大混乱に陥る。それはもうあらゆるシステムの入れ直しという膨大な時間がかかるわけだ。特に証券市場とか銀行が危ない。
21世紀の戦争の舞台はなにも地上だけではない。こうしたネットを使った攻撃はこの先も続くだろう。まさにサイバー戦争を仕掛けられたといってもいい。北朝鮮のハッカー集団の仕業なら彼らはいつでも世界中に大規模なサイバー攻撃を仕掛けることができると脅迫したことになる。そして、これによってディズニーが脅迫された。なんとディズニーの新作映画をどこからともなく入手したハッカーが身代金を払わないならYOUTUBEで新作映画の映像を5分、さらに20分と公開するという。
新作映画がネットで公開されたら、それはもう興行収入が激減する。人気のある映画なら尚更だ。とまあ、サイバー犯罪は複雑化するにつれて、一般人では到底及ばない領域での戦争と化している。電脳空間でのこのようなハッカーによる攻撃はもうSFではない。21世紀に確実に起きていることだ。とまあ、解説してたら長くなった。最後は簡単だ。
■トランプ大統領の支持率が4割切る(FBI長官解任で)
トランプ大統領の国内支持率が4割を切るというニュースがある。これはアメリカ大統領選挙に関与していたかもしれないロシアによる接触を調査していたFBI長官を突然、解任したことでウォーターゲート事件の再来とも呼ばれている。
こうした中、トランプ大統領はメディアに叩かれて支持率が4割切った。でも、メディアの支持率なんてあてにならない。隠れトランプファンがたくさんいるからだ。そうした中、トランプ大統領が国内不安を北朝鮮による空爆で解消するかもしれないという。
このように朝鮮半島有事を巡って3つの動向がある。北朝鮮が挑発行為を繰り返す以上、今週もミサイル発射があるかもしれない。十分、注意して頂きたい。
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〔北朝鮮、韓国、朝鮮半島有事〕のまとめ
韓国経済、〔朝鮮半島有事〕米空母カールビンソン、6月まで日本海に 北朝鮮警戒か
4月末から日本海に展開している米原子力空母カールビンソンの艦隊が、6月ごろまで同海域にとどまる見通しになった。在韓米軍関係者が明らかにした。北朝鮮による弾道ミサイルの発射や6度目の核実験の可能性があり、引き続き警戒監視にあたるとみられる。
西太平洋海域では、米海軍横須賀基地に配備された空母ロナルド・レーガンも16日、整備を終えて同基地を出港した。レーガンが今後、カールビンソンと入れ替わって朝鮮半島近海に展開するのか、二つの空母艦隊が周辺海域にとどまるのかはわかっていない。
一方、朝鮮中央通信によれば、北朝鮮外務省は15日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の外交団に対し、14日の新型弾道ミサイルの試射について説明。「米国と追従勢力が正しい選択をするまで高度に精密化、多種化された核兵器と核攻撃手段をさらに製造し、必要な実験の準備を進める」と強調した。(ソウル=牧野愛博)
(http://www.asahi.com/articles/ASK5K55GDK5KUHBI01H.html)